英夫の愛の日記 (3) | NPO法人生涯青春の会

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NPO法人生涯青春の会の会報及びイベントの紹介をいたします。
ここに収録する記述は、会報、エッセイ「癒しの森」、高齢者情報、日々の映像のまとめなどです。


                            


                 1995年1月7日(土)   
男と女は不思議な存在
心に愛が噴きあがり
五体には愛欲の炎
しかし恥じることではない
これがあるがままの人間の姿だ

    
                            

                  1995年1月10日(火)
敏子からまた短い手紙が来た
「あなたが私に近づくだけで
脈拍があがる私
あなたに抱かれるたびに
身体に広がる燎原の火
愛する人を持つ喜び
敏子は幸せです。」
敏子の心がぼくの胸にこだまする
万感の心を込めて敏子を愛し続ける


                          


                 1995年1月14日(土)  
男はやっかいな動物
愛がなくとも女を抱ける
これは、ただの本能だけの所業
愛する敏子を抱く喜び
愛する肉体を抱く喜び
これは究極の男と女の讃歌だ

    

  
                   1995年1月17日(火)
敏子から手紙が来る
「あなたの呼吸いのちの息づかいを
全身で受け止めて
愛の激流に身をゆだねる私
湧きあがるあなたへの愛
私に刻まれる愛の日々
英夫さんありがとう
こみあげる あなたへの感謝」
敏子の心は七彩の虹のように美しい

     
                             


                 1995年1月21日(土)
敏子を引きよせて
唇・首すじに接吻をする
敏子の美しい顔かたち
紅に染まる耳と肌
私の目から愛の眼差しが注がれる
敏子の身体から愛らしさが溢れ出る
ぴったりと合った腹と腹
ほとばしり出る愛の樹液

    
                            


                1995年1月24日(火)
敏子から短い手紙が来る
「あなたに対する愛を
あなたに対する感謝を
胸の中より取り出して
どんな言葉で伝えればよいのか分りません
あなたへの愛が
胸の中から溢れてとめどなく流れます」
とめどなく流れる・・・
敏子はなんてうれしい言葉を使うのだ

                            



               1995年2月4日(土)
結納も終り結婚式は4月8日と決まった
総ての準備が終ると敏子は一変する
魅惑に満ちてぼくに迫って来る
ぼくにしゃぶりつくようにキスをする
激しいキス 心地よい音色を響かせる
敏子は愛の歓気のかたまりのようだ
襲い来る愛の息吹

   
                          

                 1995年2月11日(土)
もって生まれた女の性
愛されるように進化した不思議
ぼくの胸の中で花と咲き
愛らしく熟した敏子
そうかと思うと
小犬みたいにじゃれついて来る
可愛い
どうしてここまでぼくの心を促えるのだ

              
                          



                1995年2月14日(火)
敏子から手紙が来る
「いつもあなたに愛されて喜びが溢れ出ます。愛というやさしい絆・・・すてきです。いつも喜びを満してくれるあなた、愛しています。時折子供が親にじゃれつくように、あなたにからまりはしゃぐことがあります。私は父の愛を知らないで育ちました。あなたに子供のようにじゃれついている時は、父にからまっている子供の心境になるのです。愛する英夫さん、私の心の空洞を埋めてね。敏子」
そうかそれで分った。敏子がぼくにじゃれついて来ることが。優しい愛を込めて時には敏子の父となってやろう


                            1995年2月25日(土)
敏子の家で本を眺める。おもしろい順で並んでいる。
ゲーテ(ドイツ)         ブィルヘム・マスターなど    
ユゴー(フランス)        レ・ミゼラブル・93年など   
プーシキン(ロシア)       オネーギンなど    
デユマ(フランス)        モンテ・クリスト伯など    
トルストイ(ロシア)       戦争と平和など
ドストエフスキ(ロシア)     罪と罰・カラマゾフの兄弟
ショーン・エリオット(イギリス) ミドルマーナなど
ゴーリキ(ロシア)        母
ショーロホフ(ロシア)      静かなるドン    
一番難しいゲーテが最初にならべてある
この理由が分らない
ゲーテは無限を探求した大文豪
ぼくには難しい
ぼくが読んだのは、トルストイとユゴーが中心だ。
トルストイもかなり難しい
ぼくも母の影響で子供の頃から本を読む
読書に関しては共通の母を持っている
敏子が最も尊敬している作家はトルストイ
敏子の魅力は心の深さにあった
敏子と過ごす楽園の一時
ぼくの心は秋空のようにすがすがしい
心の底から湧きあがる敏子への愛
                            



                   1995年3月4日(土)
ぼくは敏子に惚れ抜いている
敏子の総てが美しい
髪毛・口元・首すじ・胸・腰・足首
頭のてっぺんから足の先まで
これほど惚れ抜けば男の本望
敏子の部屋で身を横たえる
敏子も胸をあらわに横たわる
胸と胸、心と心が触れあう
敏子の愛の炎がひたひたと伝わり
甘い肉体への欲情が燃えあがる
いつも至福の時を与える敏子
なんて可愛いい女性なのだ

    
                          


                     1995年3月14日(土)
敏子から手紙が来る
「いつも 詩の数々うれしい
いつも 可愛いい女性だと うれしい
いつも 愛の言葉、うれしい
いつも 愛の眼差し うれしい
いつも 愛の証し うれしい
ありがとう あなたを愛し愛し続けます。」
敏子の喜びはぼくの喜び
ここに愛する二人あり
深き想いに身をひたす
ぼくは敏子の愛で幸せ
ああ一人の女性を愛す
これは人生の喜びそのものだ

    
                        

                      1995年3月18日(土)
今日も敏子を抱きしめる
熱い涙が滂沱と流れていた
喜びがぼくの全身を駆けめぐる
ぼくの胸の中は敏子1人にあけ渡たされた
女性とはこんなにも可愛いいものか


                           

 

                    1995年3月25日(土)
敏子から手紙が来る
「あなたと手に手を握って散歩する
あなたの顔がまばゆい
若草の香り 爽やかな風
少しよりかかって歩く
なんという幸せ
愛の清水がいついつまでも
続きますように・・・
結婚式が2週間後に
私にこんな幸せが訪れるなんて
喜び満ちた日々あなたに感謝します。
       愛する英夫様    敏子 」
敏子の短い手紙はいつもぼくの心に深い愛をかもし出す。

                      



                    1995年4月1日(土)
ふたりの愛を育くんだこの室で
いつも交わす長い接吻
窓から2人を包むように風が入って来た
この室は、私にとっては楽園
愛が育って炎と燃える
そして2人の肉体と心が溶け合った
敏子と知り会ってから四季のロマンを飾った
青春の喜びの曲を奏でた
そして多くの喜びの詩を書き留めた
なんという充実の1年
来週はもう結婚式
有史以来の男と女の営み
ぼくはこの生の奔流の一員だ

    
                      

  

                  1995年4月4日(火)
敏子から短い手紙が来る
「あと数日で
恋人同士から夫婦になる私たち
生きる総てをあなたに託します
私の人生の総てをあなたに委ねます
あなたとの永遠の愛を信じて」
人を愛すること
人生にこんなすばらしい世界があった
結婚式まであと4日
敏子への愛は永遠だ

    
                       

                    1995年4月8日(土)
結婚式が終った さあ2人の出発だ
ぼくの人生に暴風の時もあるだろう
敏子はこの風を柳のごとく
柔軟に受け止めて明るく進むだろう
2人とも古典を学んだ教養の基本
これに基づけばいかなる時も乗り越えられるだろう
初めての出会いから僅か一カ年
ぼくには微塵の迷いもない
敏子を抱えての新たな旅立ち
結婚式での敏子は
ひまわりのように明るく
百万ドルの笑顔を振りまいていた
この夜 私は敏子にいった
「愛しあっていこう」
敏子はぼくを見つめ心をこめていった
「あなたを全身で愛して行きます
あなたを愛し続けます」
何という幸せな人生のスタート
まさに愛のシンフォニー
敏子は更にいった
「向上心を失わず美しい家庭を作ります
私たちは1人っ子同志です兄弟の愛を知らない
子供は1人ではかわいそう
愛するあなたの子供は何人でも生みます」と
たきり立つ愛のほとばしり
愛する人を持つ
これは人生の第一歩だ

    
                        


                   1995年4月9日(日)
新婚旅行1泊目の朝が来た
昨夜の敏子はぼくの胸の中で
紅蓮の炎のように燃えていた
激しく腰をゆり動かし
ぼくを抱きしめて離さない
ああ灼熱の愛の激しさ
二人の血潮は融けあった
窓のカーテンの隙間から
やさしい光が入っている
敏子はまだ眠っている
瞼にただよう愛らしさ
唇に秘められたみさお
静かな胸の息づき
なんという美しいながめ
カーテンを少し開けると大自然が広がっていた
安らぎが浸みとおる
敏子は大自然から表われた妖精
ぼくの日記に時折敏子が筆を加えることになった
どんなことが書きこまれるか
二人の愛と人生の日記だ

     
                        

  

                  1995年4月10日(月)
旅行2日目も早く眼を醒ます
ぼんやりと夜明けの光が射して来た
金色の太陽が登る
規則正しい宇宙の神秘
敏子の身体も神秘
ホイツトマンはたしかこう言った
「男の体も神聖、女の体も神聖」
「昨夜は満天の星を見ながらあなたとの楽しい散歩
桜の花びらがひらひらまたひらひらと
休みなく私たちの上に舞っていました
花びらが私たちの幸せを祝福しているようでした
私の心は広々と開かれました
この心の充実 幸せです    敏子 」

     
                   


                      1995年4月11日(火)
新婚3日目の朝が来た
敏子の文が心にしみる
敏子の心がにじんでいる
「広々と開かれた」と   
ぼくは敏子に言おう
「敏子の愛でぼくの心は壮決だ」と
敏子はどうしたのだろう
1日1日不思議なほど輝きを増す
ぼくの愛の水脈は途絶えない
「あなたの愛の水脈が途絶えないことを
固く信じています幸せです
2人で紡いで来た一ケ年の愛
これからも紡いでいく
あなたの愛の縦糸
私の愛の横糸
何があっても綻びない
愛の絨毯を作りたい   敏子 」

     
                    


                     1995年4月16日(日)
旅行から帰って明日から仕事
朝の敏子もすてきだ
しなやかな笑顔で送り出す
敏子は母の美容院へ働きに行く
陽光が西に傾くころ
ぼくは愛する敏子の元に帰る
こぼれる笑顔が待っているだろう
新たな旅路のスタート
旅の伴侶は愛する敏子
この結婚はぼくの人生の宝   
                   

                   


                      1995年5月6日(土)
女性の身体は神秘で不思議
胸がどんどん大きくなって来る
身体はもう母になる準備か
恥骨は盛り上がり秘部も豊かに
ここに完璧な女性がいる。
その名はぼくが愛する妻 敏子

     
                      


                     1995年5月14日(土)  
今日も敏子の近くに身をよせる
心休まる敏子の香り
敏子の眼差しとひとことがうれしい
「あなた 愛しています」
ぼくはいつも同じことを言う
「敏子を妻にしてぼくも幸せだ」と