英夫の愛の日記 〔2〕 | NPO法人生涯青春の会

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NPO法人生涯青春の会の会報及びイベントの紹介をいたします。
ここに収録する記述は、会報、エッセイ「癒しの森」、高齢者情報、日々の映像のまとめなどです。

                    


                            1994年10月1日(土)
今日は敏子の細い腰に腕をまわして抱きしめた
かすかなおののきと、はっとする身ぶるい
なんという女性の匂い
男の官能を刺激するこの匂い
恥じらいで顔を胸の中にうずめる敏子
なんという柔らかな身体の感触
熱く燃えた頬が触れあった
ああ 柔らかな唇 初めての口づけ
敏子の唇は熱く燃えていた
ああ、青春の愛の喜び

     
                               


                       1994年10月4日(火)   
敏子から手紙が来る
ただ、たったの3行だった
「私にこんな喜びの日があるなんて
私にこんな愛が生まれるなんて
空に向かって星に向かっていいました」
なんと簡潔な文
なんとみずみずしい感性
なんと可愛いい女性だ

     
                               


                       1994年10月8日(土)
敏子は私の胸に顔を埋めて
「あなたが好きです」と
ぼくも「敏子を愛している」と
ああ青春を彩るすばらしい言葉
敏子と交わした長い口づけ
愛の絆で結ばれた

     
                              

                       1994年10月11日(火)
敏子から詩が送られて来た
「あなたの逞しい息吹
そして愛の光線
あなたと続けた心の対話
私の22年目の人生
あなたに託したい これからの人生」
ぼくも詩を書いて送る
「あなたは美しく可愛いい人
ほっそりとした中でもしっかりとした肢体
白いうなじとふくよかな肩
乳房は張ってしなやかな腰
ぼくは敏子を抱きしめたい
こんど会う時はぼくの胸の中に
不安に思うことはなにもない
2人の恋は結実した
ぼくはもう君を離さない
さあ勇気を出してぼくの胸の中に飛び込んで来るのだ
       
     
                            

                    1994年10月15日(土)
敏子から手紙をもらった
「詩を読みました。
押し寄せてくる感動
恋慕の情の渦巻
愛の血潮のほとばしり
あなたを信じて翼を広げて飛び立ちます。
飛び立つ恐さと不安も
この喜びが朝露のように消えやしないか
あなたが霧の中に消えやしないかと
ユゴーが恋する女性にこんな警告をしています
『けだかき魂をもつ女たちよ。どれほど多くの危険をあなたがたは冒すことか!あなたがたはたびたび心を与えるのに、われわれ男どもは肉体のほうを奪ってしまうのだ。・・・恋に中道というものはない。だめにするか救うかだ。人間の運命のすべてがこのジレンマだ。破壊か救いかというジレンマを、恋ほど冷酷につきつける運命はない。恋は死でなければ生だ。ゆりかごか棺かだ』
私はあなたを信じます
あなたの命ずるままに
私の胸の波打つままに
あなたの胸に飛び込んで行きます。  敏子」

     
                         

                  1994年10月22日(土)
敏子ぼくの眼を見るのだ!
敏子の前から消えやしない
二人が結ばれる時が来た
敏子はぼくの胸の中でいった
「幸せ!あなたについていきます」
敏子の衣服を剥ぎとり抱きしめる
あらわになった敏子の身体
シャワーのようにあびせる口づけ
豊かな胸にも容赦なく
胸はふるえ歓喜のうめき
愛の片言、開かれる下半身
官能に燃えた敏子の体に
ぼくは初めて入っていった
歓喜と愛欲のうねり
しっかりと目を閉じた愛らしさ
愛する敏子よ!
愛しい敏子よ!
永遠の愛のスタート
この喜びよ 永遠に続け!

     
                         


                      1994年10月29日(土)
敏子に会って、短い手紙をもらう
「私の22歳の誕生日に
私の身体を広げながら
分け入ってくるあなた
私の人生がバラ色に染まった日
2人が一体になった時の
いい尽くせない喜び」
今日もしっかりと敏子を抱きしめた。
敏子の身体は完璧
なんと柔らかい身体
神が作ったとしか思えない身体
欲情をはらんだぼくを受け入れ
一体となった喜びの爆発
愛とは男と女の融合               


                         


                     1994年11月5日(土)  
敏子の家へ行き母と会う
なんと若い母なのだろう
18歳の時の出産というからまだ40歳
居間には文学全集が並んでいた
母の読書によって敏子も読む
敏子の魅力の原点が分った
これらの文学を奨めたのは
当時大学2年生の父だったという
母の名はヨシ子
この母と不思議に心がかよう
敏子を介して
ぼくと恋愛をしているような眼差しだ
ぼくはいった。
「父は、昭和60年の日航ジャンボ機の墜落事故で死亡したこと、その時ぼくは高校2年生だったこと、以来母と2人暮しであったこと、高校時代は小説ばかり読んであまり勉強しなかったこと、そのため大学は3流大学に行ったこと、就職もあまりパッとしない大田区の保証協会に勤務していること、平々凡々のサラリーマンであること」などを話した。そして更に続けて母に言った。「ぼくと敏子さんを結びつけたのは文学という共通の話題があったためです。敏子さんを愛しています。必ず幸せにします。敏子さんと結婚させて下さい」と
母は言ってくれた。「職業なんかは、敏子の結婚にはあまり関係ないことなのです。一番大切なのはその人の心なのです。心が一番大切なのです。ユゴー・トルストイの本を読んだそうですね。良書を読んだ人は心が育つものなのです。その点は安心しました。敏子の幸せは私の幸せです。敏子をどうかよろしくお願いします。愛してやって下さいね」と。ぼくと敏子が結ばれたことを知っていた。この母から敏子を奪うようで心苦しい


                        



                   1994年11月8日(火)
敏子から手紙が来る
「私は未熟な人間です。今まではただ、あなたの愛の詩と愛の行為に酔いしれていました。愛しいあなたの胸の中で歓びと幸せに溺れているようでした。しかし、今日母に『結婚させて下さい』という言葉を聞いて、私は自分に言い聞かせました。『敏子、しっかりしなさい。英夫さんと真実の愛を育てなければならない』私はとても満ち足りています。あなたに愛される女性になるためには、努力もします。不満なことがあったら教えてね。2人の愛はまだ始まったばかりです。愛の実りのキューピットは確実に訪れることを固く信じています
    愛する英夫様         敏子 」

敏子はすてきな言葉を使う
「愛の実りの季節は確実に訪れる」
確かにそうだ
ぼくたちは若葉の季節
実りの季節とは何年先のことだろう
何十年も先のことかも知れない


                         



                    1994年11月12日(土) 
 今日は敏子を自宅に案内して母に会わせた。敏子は緊張した面持ちで母に挨拶した。「敏子、緊張しなくていいよ。母には全部話してある」といったら赤面していた。敏子は正座して母に言った「世間知らずのふつつか者ですが宜しくお願いいたします」と。母も緊張していた。しかし、敏子の爽やかな雰囲気に触れて安心したようであった。ぼくの結婚への決意を知っている母は、喜びと共に母から巣立つぼくを見て、寂しさが入り混じっているようであった。結婚式は来年の4月に行いたいことを母に告げる。
                 

                        


                 1994年11月19日(土)
敏子は母との2人暮し
毎土曜日に招待される
敏子の香りが漂うこの室で
2人きりになった
芳しい人生の香り
2人のために家を留守にする母
ここに溢れる信頼の喜び
ぼくはここではもう敏子の夫
ああ すばらしき愛の絆

     
                        


                   1994年11月26日(土)
男と女の体は神秘そのもの
敏子の身体は美しい
肩、胸、しなやかな腰
そしてやわらかく張っている形のよいヒップ
甘く激しい欲情で敏子を抱いた。

     
                            


                    1994年11月29日(火)
敏子から手紙が来る
「あなたの愛で身も心も開かれました
あなたに会うたびに
熱せられて来る私の身体
抱擁されるごとに深まって来る
夢のような性の喜び
そして、私の心は大空に舞い上がる 敏子」
短い手紙の中に敏子の喜びが伝わって来る
うれしい
                        



                   1994年12月3日(土)
ぼくの手が敏子の肌をさする
限りなく柔らかい肌
ああ この不思議な愛の感覚
こみあげて来る愛欲の炎
小刻みに震える放出の瞬間

     
                     


                     1994年12月6日(火)
敏子から短い手紙が来る
「あなたの愛を胸いっぱいに感じながら
夕刻あなたとの散歩
銀杏の葉がハラハラと舞っていた
水面に移ろう影も
あの日は本当に美しかった
英夫さん 私は幸せです」

     
                         


                  1994年12月11日(土)
波打つ官能に赤く染まった肢体
呼吸が乱れる激しいまじわり
にじみ出る汗 悩ましい消耗
敏子が発する喜びの声
ああ ぼくは敏子を愛し続ける

     
                          


                   1994年12月14日(火)
敏子の手紙が来る
「あなたの腕で抱かれるたびに
人と人との情愛が
こんなにも深いものかと・・・
この安心、この喜びを
どう伝えればよいのでしょう
あなたの生命を
全身で受け止められる喜び
あなたと刻むときめきの日々
あなたの心が流れこんでくる幸せ
私の身体に火をつけたあなた
もう、あなたなしでは生きていけません」
ぼくも、敏子のいない人生は考えられない

     
                         


                 1994年12月17日(土)
今日は敏子を腹ばいにした。
腰にそなわる美しさ
逞しく盛り上がったヒップ
膝に向かって流れる曲線の美しさ
欠けているものは何ひとつもない
肉体の炎が燃える
愛の炎が燃える

     
                       

                  1994年12月20日(火)
敏子から短い手紙が来る
「あなたにすっぽりと包みこまれ肌が重なり合う
肉体の中から新しいいのちが
泉のように湧き出して来る
そして あなたと
心も肉体もなじんでいくのがうれしい」
なんて可愛いい表現をするのだ
     

                    


                     1994年12月25日(日)
昨日も敏子を抱きしめた
唇・胸そして恥じらう花びらにもキスをした
愛欲に燃えた男根が勃起し
甘美な割れ目に入っていった
2人が濡らす愛のしぶき

     
                   

                    1994年12月28日(水)
敏子から手紙が来る
「交わりの深さが恐いほどです。
あなたとの激しい愛の行為
いいしれない勧喜
あなたの激しい愛で
美しく磨かれるようでうれしい」
美しく磨かれる・・・
敏子はいつもうれしい言葉を投げかける