昨年の十二月に「断捨離」という本のことをこのブログで記事にしている。その後、この言葉を僕に教えた友人から「断捨離」を借りて読んでみた。
物の片付けや整理がまったくできない私にとっては、書かれていることは何一つ目新しいことではなかった。それでも、「自分ではわかっている」と思っていることを人の言葉で改めて言われると、それはそれでいささか心に落ちるものがあった。
しかし私の片付け=「断捨離」はまったく実行に移されなかった。

四月に娘が帰ってきて、私の部屋に足を踏み入れ、私の話と「断捨離」の本を見て「「断捨離」という本が一冊増えて、その分だけ部屋がまた少し散らかったわけよね」と鼻で笑った。

そのころには、私は「断捨離」を開けることもなく、最後の数十ページを読み残したまま放置してあったのだが、今日、私にこの本を貸してくれた友人と何ヶ月ぶりか出会うことになっている。
本を返して感想も言わなければならないので、今朝から、急いで目を通した。そうしたら、もう一度読み直してみたくなった。
しかし、自分で書店で購入しようという気にはならないところを見ると、たぶん本気ではないのだろうと、自己診断した。