ときどきNHKの朝の連続テレビ小説『ちりとてちん』を見る。ヒロインを演じる貫地谷しほりも悪くないけど、私は映画「息子」に出たときから和久井映見がいいなと思っていたので、今の個性的な母親を演じている彼女を見ているのが楽しい。

今朝は、ヒロインがいよいよ初めて落語会を開くまでのシーン。

朝食の後、居間に座って、途中からになってしまったけどその「ちりとてちん」を見ていた。

ちょっと笑わせる場面があって思わずクスリと笑ってしまった。

たまたま通りかかった妻が突然言った。

「あら!

私には見せたことのない笑顔なんか見せちゃって。いつも私にはしかめっ面で文句ばかり言っているくせに。

父が水戸黄門を見ているときと同じだ。

ちょっとむかつくぞ」

私が相手にしないようにしているとさらにいいつのった。

「満面の笑みなんか浮かべて、勝手に一人で癒されちゃって。」


きっと、人はこれを「いいがかり」というのだと、思った。