昼ごはんを食べた後、ちょっと居間でくつろいでいた。購読している朝○新聞の土曜特集がソファーの上に残っていたのでパラパラ見ていたら、大石静の一代記が乗っていた。上中下の三回連載の「下」だ。先週「中」を読んだ記憶があったので改めて新聞の束から「上」を探したけれど、すでに片付けられていて見つからなかった。

「下」には彼女たち夫婦が結婚後まもなく寝室を別にし、時にはそれぞれ恋人がいてそれを認め合っていたと書いてあった。

少し前にその夫が病気で入院し、彼女は献身的に彼を見舞い励ましたということだ。

彼女は夫を心から尊敬しているらしい。

彼女にとって今は唯一の家族ともいうべきものだという。だから彼の死を心から恐れ、必死に見舞い励ます。

そうなのか、と思いながら、では彼女や彼と愛し合った人たちはどうなるのだろうとふと思った。

ふたりっこや功名が辻など面白い脚本を書くことは知っていたので、ネットで少し調べた。

ねこの恋というエッセイに彼女らの夫婦関係のことが書いてあるらしい。

Ama○nという本屋のブックレビューとコピーにこう書いてあった。


『「婚外の恋」にも男と女の真実はある。
人生で1番幸せな瞬間は、好きな男(ひと)に抱かれているとき――。
人気脚本家が大胆に語る本気満載エッセイ!

気がつくと、夫以外に好きな人が出来ていた。夫にも恋人がいた。(中略)婚外の恋によってわたしが得た充実感は、夫との暮らしの穏やかなやさしさに匹敵する重さをもって、今もわたしの中に生きている。

「婚外の窓」にも男と女の真実はある。人生で一番しあわせな瞬間は、好きな男に抱かれているとき―。人気脚本家が大胆に語る本気満載エッセイ。 』


ここ数日は忙しいのだけれど、一段落したら、順序を変えてこの本に手をつけてみようと思った。


妻に新聞を示して、この記事を読んだか訊ねたら、読んだという。

こういう夫婦ってどう?といったら、お望みならどうぞ、と言われた。