スポナビより前田日明さんのインタビュー
ということで、第4戦に出た人&両国大会の観客として気になった点を挙げていきます。
──イベント開催時期などのプランは計画通りですか?
いや、OUTSIDERを開催しようと決めたのが1月の終わりごろで「あれこれ逡巡(しゅんじゅん)していてもしかたないので、やりながら考えよう」と。
しかしイベント開催にあたっての懸念はいくつかあって、ひとつは警備の問題。選手、応援団がけんかになったりしないかと。
もうひとつは、不良を含むアマチュアのイベントということで安全面。格闘技経験が長い子とそうでない子とが混在するわけですから。
そうして準備を進めて3月に第1回イベントを迎えたんですが、ディファ有明という会場ではどう計算しても採算が合わないんです。第2回イベントからチケット価格を見直したんですけど、チケットの収益はすべて経費で飛んでしまうんですよ。それでもイベントが続けていけているのは「行き場のなくなった、更正の機会を失いかけた若者にもう1度チャンスを」という意気込みを持ってくださったスポンサー様のおかげですね。
ということでクソ高いチケット代(三崎さんの形相で)も全て経費がぶっ飛んでしまっているようです。えーと、プロ興行以上の値段設定でプロ選手と違ってファイトマネーもなし…でも経費で吹き飛ぶそうです。中のことは、中の人じゃあないとよくわかりません。
──OUTSIDER開催の着想は九州で開催されていたアマチュア格闘技イベントであったと?
そう「天下一武闘会」というイベントね。「おもしろいし、皆ルールを守ってやっている」と聞いたので、見に行ってみたら、町のけんかのみたいな試合がある一方、プロ候補になるような子もいてね。なにより驚いたのは出場している全員に華やカリスマ性を持っていたこと。これは教えようと思っても教えられるものじゃないからね。
──OUTSIDERで花道を歩いてリングへ向かう選手を見ると立派なものだと感心します。
そこいら辺のプロレスラーなんかより数段格好いいでしょ(笑)。
口語訳すると、僕は華があってカリスマ性を持っていてそこら辺のプロレスラーより数段かっこよかったそうです(勘違い)
──出場選手たちにはユニークなキャッチコピーが付いていますね。あれは前田さんが考えていらっしゃる?
あれはスタッフが考えています。ネットの情報や本人の希望を参考にしながらね。
──本人の希望もあるんですか?
うん、いろんなのがいますよ。こういうキャッチコピーひとつとってもね、彼らは自己主張が強いから。それをなるべく汲(く)み取ってやるようにしているんです。
不良という人種が自分を表現できるイベントにするには、普通のアマチュアイベントじゃだめなんですよ。自分を表現できる、プロの仕様にしてやらないと。
何日か前に両国大会パンフレット用のインタビューを受けましたが、その時に「アマ最強戦士」はマジでやめてください(だってアマ最強じゃあないから)。って言っておきました。了解しましたってことでしたのでもし次に出るときは別のキャッチコピーになっててください。
──選手による応募以外に、主催者から選手へ出場打診をすることも?
ありますよ。特に海外遠征の検討リストに上がっている選手などは何戦か見たいですからね。
今回で言うと吉永啓之輔、秀虎、アパッチ小次郎、加藤友弥なんかはこちらから声を掛けていますね。あと渋谷莉孔(しぶや・りく)や後九州勢(天下一武闘会)の何人かもね。
出場打診される人はすごいですねー、僕のところにも打診が来ないかなぁー(ってもしも万が一打診していただいたとしても今回は出られませんでしたがw)。僕は次回大会に応募する時も締め切り守ってCTスキャンとらないと。
──OUTSIDER SPECIALは緊張感のあるマッチメークがそろいましたね。
頂上決戦が多いよね。アパッチ小次郎と加藤友弥は2人ともOUTSIDER無敗だし、吉永と秀虎は1敗ずつはしていますけど安定的に強いし、いい試合をしていますからね。
メーンイベントへ向けての終盤は気の抜けないマッチメークが続きますね。
会場使用の時間都合もあるので当初20試合くらいを予定していたんですが「あいつも、こいつも」とやっているうちに結局23試合になってしまいました。
ちなみにリングス公式で見ると吉永×秀虎の煽りはこんな感じ。
北関東最強極悪暴走族「魔璃闇薔薇(マリアンローズ)」元総長の吉永啓之輔。 吉永の試合に激闘あり。まさしくアウトサイダー激闘の覇者である。年末の第4戦、アマ最強戦士佐野哲也のアウトサイダー殴り込みに対しては比類なき根性を見せつけ、前田日明をして「日本人同士の試合でプロも含めて記憶にないくらい素晴らしい一戦。もし判定になったら吉永が勝っていただろう」と言わしめたほどの好勝負を演じた。(ファイナルラウンドあと一秒の2分59秒で対戦相手佐野のTKO勝ち)対するは、超絶なパウンドのラッシュで当然のように勝利を重ねてきた“インテリジェンスタイガー”秀虎。常に冷静沈着、スマートな頭脳と獣の肉体で相手を追い詰めるさまは、まさに都会に放たれた野生の虎。アウトサイダー頂上決戦第2弾!
えーと、お2人の名前の間に僕の名前が割り込みまくってますねw。
なんて言うか…ひどく場違いでごめんなさい…w。
──選考で漏れてしまった選手もいますね。イベントの開催数を増やす考えは?
年間4イベントくらいで目いっぱいです。
──OUTSIDERはすべて日曜日開催ですね。
出場選手は皆しごとを持っているからね。
ということで、両国大会を除くと今年はあと3大会行われるようです。残りは全部出たいですねー、で、合間にアマチュアシュートボクシングとかアマチュアDEEPとかに出られれば理想ですね。怪我なく、いい試合をして、全部勝てれば最高。
で、この記事の最後を見ると
※近日アップ予定の後編では安全対策やOUTSIDER出身チャンピオンの育成展望などについて前田氏に語っていただきました。また、OUTSIDER SPECIALに出場予定の吉永啓之輔さんのインタビューも近日アップ予定です。ご期待ください。
ということで吉永さんはインタビューを受けたりと取材されたようです。いいなぁ!!すげえなぁ!!で、冷静に考えるとスポナビがインタビューをわざわざしたっていうことはメインなんだろうなぁ、と。
当日は日曜日なので時間によっては(電車の時間もあり)ひょっとしたら見られないかもしれませんが、僕の予想通りメインならば(紙テープを投げるのも)より一層楽しみですね。
もうじき、僕の雌伏のときは終わるはずなので、時間ができたらランニングとウェイトで体を戻して、ガンガン練習して改善・修正したいですねー。