見えないドアと鶴の空:白石一文 | DESIGN MEMO

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東京渋谷でデザイン事務所SWIMとイロイロ企画&運営会社のコトモノ株式会社を主宰する小西繁幸のMEMO的日記。



「見えないドアと鶴の空」を読みました。


作者は白石一文さんで、50歳の週刊誌記者出身の作家さんです。


白石さんの作品は「僕の中の壊れていない部分」「すぐそばの彼方」「一瞬の光」に次いで4冊目です。

白石作品の僕的な読み方としては、あまり主人公や舞台や事件の設定を気にせず、むしろそれに向き合った時の主人公の思考や考察や解釈や哲学を楽しみにして読んでいます。


「見えないドアと鶴の空」の設定では霊能等の不思議な力をベースに話が進みますが、その現実離れしたフィクションが持つ軽薄感を感じません。またハラハラドキドキを提供する作品では無いので、白石作品が持つ、空気感をじっくり楽しみながら読み終える事ができました。



半年に一度、じっくり読込む作家さんとして、おすすめです。