するとその途端、キョーコの顔が一気に輝きを見せる。
艶々の頬がふわりと薔薇色に色づき、可愛らしい面差しが花のように綻んだ。
「…敦賀さん…っ本当に…!?本当に私で、いいんですか!?私、モデルさんみたいに綺麗じゃないし、グラビアのアイドルさんみたいに、む、胸もおっきくありません!!それでも、それでもいいんですか…!?」
「俺は君じゃなきゃイヤなんだよ、最上さん。君は自分が思っているよりずっとずっと可愛いし、美人だよ。胸も…今のままで十分だと、俺は思うけど」
「ほ、本当に、本当に…!?」
「本当に本当だよ」
なかなか信じようとせず、酷く必死な様子で聞いてくるキョーコの頬に、蓮が苦笑を漏らしながら唇を寄せると…
その表情がふにゃりと蕩けて、蓮に飛びつくみたいに抱き付いてきて。
「私、人間になりたい…!敦賀さんと一緒に歳を取って、一緒におばあちゃんになりたいです…!!」
細い指で蓮の背中の上着を握り締め、嬉しそうに叫ぶようにそんな言葉を口にした。
どんなものを差し出したって、構わなかった。
蓮がそう、強く思っていたら。
『…ちょっと人間…ッ!!あんた、なんてこと言うのよ、天使が人間になるなんて噂話の中だけなのよ!?キョーコを好きなら、そんな恐ろしい真似させるんじゃないわよ…!』
唖然と蓮とキョーコの様子を見ていた『モー子さん』が我に返り、慌てたように抱き合う2人の周りを飛び回る。
そんな彼女に、キョーコは眉尻を下げて…
「モー子さん、ごめんなさい!私、敦賀さんからもう離れたくないの…別々になるって考えただけで、死にそうなくらいに辛くなるの…敦賀さんと一緒にいられるのなら私、どんな罰だって受けるわ…!」
「君から親友を奪うことになって、ごめん、『モー子さん』…でも、この子はもう、離せないんだ」
そうして蓮は『モー子さん』にそう言うなり、キョーコの額にこつりと額を寄せ、唇が触れてしまいそうな距離で瞳を覗いて問い掛ける。
「『本当に好き合った人間と天使が強い願いを込めてキスをすると、天使が本当に人間になる』んだったよね?最上さん…」
「ふふ、そうです。しっかり想い合ってなくちゃ、ダメなんですよ…」
キョーコはそれにふわりと笑うと、蓮に回した両手でその背中を抱き寄せ瞳を閉じる。
『わ、私は『モー子さん』なんて言う変な名前じゃないわよ!ちょっ、やめなさい!鬼!悪魔…!』
金色の小鳥がそう叫んだけど、そんなことは気にしていられなかった。
蓮はキョーコの身体をもう一度引き寄せると…
そのままそっと、艶やかなその唇へと自分のそれを押し当てた。
艶々の頬がふわりと薔薇色に色づき、可愛らしい面差しが花のように綻んだ。
「…敦賀さん…っ本当に…!?本当に私で、いいんですか!?私、モデルさんみたいに綺麗じゃないし、グラビアのアイドルさんみたいに、む、胸もおっきくありません!!それでも、それでもいいんですか…!?」
「俺は君じゃなきゃイヤなんだよ、最上さん。君は自分が思っているよりずっとずっと可愛いし、美人だよ。胸も…今のままで十分だと、俺は思うけど」
「ほ、本当に、本当に…!?」
「本当に本当だよ」
なかなか信じようとせず、酷く必死な様子で聞いてくるキョーコの頬に、蓮が苦笑を漏らしながら唇を寄せると…
その表情がふにゃりと蕩けて、蓮に飛びつくみたいに抱き付いてきて。
「私、人間になりたい…!敦賀さんと一緒に歳を取って、一緒におばあちゃんになりたいです…!!」
細い指で蓮の背中の上着を握り締め、嬉しそうに叫ぶようにそんな言葉を口にした。
キョーコのその様子に、蓮の心に温かな気持ちがじわりと浮かび上がる。
この幸せを逃せない。
この幸せのためならば、どんな犠牲を払ったっていい。
役者を辞めろというなら…それでもいい。
この幸せを逃せない。
この幸せのためならば、どんな犠牲を払ったっていい。
役者を辞めろというなら…それでもいい。
どんなものを差し出したって、構わなかった。
蓮がそう、強く思っていたら。
『…ちょっと人間…ッ!!あんた、なんてこと言うのよ、天使が人間になるなんて噂話の中だけなのよ!?キョーコを好きなら、そんな恐ろしい真似させるんじゃないわよ…!』
唖然と蓮とキョーコの様子を見ていた『モー子さん』が我に返り、慌てたように抱き合う2人の周りを飛び回る。
そんな彼女に、キョーコは眉尻を下げて…
「モー子さん、ごめんなさい!私、敦賀さんからもう離れたくないの…別々になるって考えただけで、死にそうなくらいに辛くなるの…敦賀さんと一緒にいられるのなら私、どんな罰だって受けるわ…!」
「君から親友を奪うことになって、ごめん、『モー子さん』…でも、この子はもう、離せないんだ」
そうして蓮は『モー子さん』にそう言うなり、キョーコの額にこつりと額を寄せ、唇が触れてしまいそうな距離で瞳を覗いて問い掛ける。
「『本当に好き合った人間と天使が強い願いを込めてキスをすると、天使が本当に人間になる』んだったよね?最上さん…」
「ふふ、そうです。しっかり想い合ってなくちゃ、ダメなんですよ…」
キョーコはそれにふわりと笑うと、蓮に回した両手でその背中を抱き寄せ瞳を閉じる。
『わ、私は『モー子さん』なんて言う変な名前じゃないわよ!ちょっ、やめなさい!鬼!悪魔…!』
金色の小鳥がそう叫んだけど、そんなことは気にしていられなかった。
蓮はキョーコの身体をもう一度引き寄せると…
そのままそっと、艶やかなその唇へと自分のそれを押し当てた。
そして、唇同士が重なり合った、次の瞬間。
抱きかかえたキョーコの背中から、天使の羽が掻き消えた。
≪45へ続きます≫
敦賀さん、キョコと想いが通じてよかったねえ…(゚ーÅ)
連載時天使キョコの勢いに隠れて完全に影が薄かった敦賀さんですが、SWEET!はそんなあなたを全力で応援しております…♪
次回大詰め。
そして、大詰めでありながらも新キャラ登場^^
またお付き合い下さいませね☆
では!