本日ご紹介するのは、大阪市南堀江にあるパティスリー・ルシェルシェです。
(お店の公式ページ)
(僕の記事)
http://tabelog.com/osaka/A2701/A270105/27054864/dtlrvwlst/2472108/
お店があるのは、阪神桜川駅・南海汐見橋駅の北側。
大阪ドームを左手に見ながら道頓堀川を渡り、スーパー北の交差点を左に曲がって進むと、公園の斜向かいにあります。
オープン時から変わらないスタイリッシュな姿。
赤基調の店内に、ショーケースと焼き菓子棚が待ち受けています。
村田シェフは、途中東京での経験を挟んでおられますが、大阪上本町の名店「なかたに亭」での修業暦が長く、合計十年ほどになります。
同店スーシェフを経て、同じ大阪市内で独立されました。
その経歴が示すように、確かな実力をお持ちです。私自身がなかたに亭と馴染みが深いこともあり、2011年のオープン直後に早速訪れました。
というわけで、以下では、それ以降現在に至るまでの移り変わりを写真でお見せすることになります。
当時の秘蔵写真。
村田シェフのガトーは、分かる人には分かりますが、ベースはやはりなかたに亭にあります。それは、クラシック基調なところであったり、重厚さであったり、スタイルやサイズであったり…。
もっとも、村田シェフのガトーの方が全体的にスタイリッシュな面が強いです。色合いも大胆だと思います。そういう点では、全て違います。
ルシェルシェでも、なかたに亭で出ていたものと差異が小さいガトーはあります。代表例は「サンマルク」や「オペラ」など。
ところが、この「サンマルク」や「オペラ」は、もうずいぶん前からなかたに亭では並んでおらず(理由は存じませんが)、ルシェルシェでしか見られないものです。
結局のところ、ルシェルシェとなかたに亭では、ラインナップは完全に違い、重なるお菓子はほとんどありません。
久しぶりになかたに亭基調のサンマルクヤオペラを見て、感涙に咽んだことを思い出します。
そう言えば、この写真の頃のフレジェも、今と外観が変わっていますね。
そして、村田シェフがなかたに亭から持ち出された大事なガトーがサントノレ。
言うまでもなく、小さなシュークリームを並べて載せたフランス伝統菓子ですが、これは村田シェフがなかたに亭で任せられていた思い出のガトー。
ルシェルシェのお店のシンボルもサントノレです。ぜひ一度お店で確認してみてください。
基本はキャラメルですが、このように季節ごとに変化します。
アントルメもスタイリッシュ。
しばしば新作が登場しては、歴史を刻んできました。
気付けばヴィエノワズリーもなかなかの規模に。
いつの間にか、次々と客が押し寄せる人気店になっていました。
懐かしいカシスのムース。
渦巻きが特徴のフランス菓子「カジノ」。
有名なお菓子ではありますが、渦巻き以外に共通のルールがあるわけでもなく、作り手によってスタイルは千差万別です。ルシェルシェのカジノは今や代表作の一つ。
マカロンも、オープンからはだいぶ遅れての登場でした。
あと、ルリジューズ(シュークリームを二つ重ねた形のフランス伝統菓子で、サントノレとはかなり共通点があります)も力作でした。
スパークリングワインを惜しげなく使ったヴェリーヌも味わい深いものです。
年始のガレット・デ・ロワがこれまた超大作。
今や大阪で一、二を争う人気店ですが、これからもひっそり見守っていきたいと思います。