Pink | S w e e t 

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主に名探偵コナンのノーマルカップリング(主に新蘭)を中心とした二次創作ブログです。
イラストや小説をひっそりと更新中。
気の合う方は気軽にコメント下さると嬉しいです。
※一部年齢指定作品も混ざっていますのでご注意ください。

さくら舞い散る春の日に

淡いピンクが

僕らを包む


優しい暖かさにほっとする

隣の君の風に攫われる髪から香るもっと優しい甘い香り

皆で騒いだあの日を

またここで


君と・・・・・・



Pink



「・・・俺、高校卒業したらアメリカに行こうと思ってる。」


「え?」


突然聞かされた言葉、君は何て思っただろう?


「アメリカ・・って・・え?」

「アメリカで勉強したいことがあるんだ。」

「・・・・。」


君は何も言わない。


「もういろいろと手続きとか済ませてある。」


「あとは・・・・行くだけだ。」


「いつ・・・から決めてたの?」


「・・・・躰が元に戻った頃から・・・・本格的に探偵業をするならあっちで学ぶのも必要だと思って。」


「アメリカって・・・どれくらいいるの?」


「4年・・・はかかるかもしれない。」


目の前の君から余裕はもう感じられなくなっていた。


「・・・・・いついくの?」


「桜が散る前に・・・・。」


高校3年の冬の終わり。


俺は告げた。





:::





あんなに長かった日々は元の時間を取り戻せばあっという間に過ぎて行って・・・・。





今日はもう卒業だ。


思い返せばこの高校生活は本当に自分にとって、一生忘れられない時間だったと思う。


高校生探偵としてのデビューを果たしたり。
黒ずくめの男たちと出会って躰が縮んでしまったり。
ずっと手に入れたかった大切なモノを手に入れたり。





俺はどれだけ成長しんだろう。





でも気づけばお前の前じゃ何も変わってないんだよな。





誰かが抵抗する事もなく自然な流れのまま時計の針は正確に音を奏でている。


卒業。


それにはいろんな意味があって。


入学を通して出会った奴らとの別れ。
新しい道への入り口。
それは新しい出会いも意味する。



出会い。

別れ。



新たな道。





きっとこの卒業は俺には抱えきれない程のソレを渡してくる。
でも・・・・このままじゃ素直にソレを受け取れない。





“蘭とすれ違いを続けている。”





俺がアメリカへ行くと告げてから蘭はどこかで俺を避けている。


当然だと思う。


勝手に決めて。


きっと蘭は思ってるんだろうな。





『いつもいつも新一は勝手に一人で進めててずるい。』





って。





規則正しく並べられた椅子に座る卒業生。
体育館のステージの真中で卒業生へ言葉を贈る校長。
子供達の卒業を一緒に迎える正装をした保護者達。
俺達の次にこの学校を築いていく在校生達。
俺達を3年間成長へと導いてくれていた教師達。


以前答辞を頼まれたが一年間空白のあった俺にそんな事をする資格はないと思って断った。


今は生徒会長だった奴が“卒業”を語っている。


アメリカに行こうとしている俺にこの卒業はどんな意味をもたらす?


この卒業をもとに同じ空間でモノゴトを学べなくなる俺達。


すれ違ったまま離れようとしている俺達。


今の俺は一体なんと言えばお前を安心させられる?


でもどこかでわかってるから。


お前は俺の事応援してくれてること。


だからさ・・・どうすればそれはずっと保たれる?



ずるくて、ごめんな。






気づけば式という式は終わっていた。





教室に戻って担任と最後のHR。


何もかもがあっという間。


蘭と違う道へ進む卒業はこれが初めての事。


さすがに4年という月日の先は今の俺達が想像するには難しい遥かに遠い未来で。


「おい、工藤!お前アメリカ行っちまうんだろう?」


数人の悪友が近づいてきた。


「・・・・あぁ。」

「どんだけ行くんだ?」

「4年は掛かるだろうな。」

「4年もかよ?・・・・それなのに奥さんとこんな調子で平気なのか?」


いつも思う。


なんでコイツラはいつもいつも馬鹿でクダラナイ事で楽しんでいるだけのくせにたまにこう鋭いのか。


「わかんね。」

「わかんね・・・・ってお前なぁ。」

「4年もあったら何があるかわかんねーだろ?」


何言ってるんだ・・・俺。

何もあって欲しくないと願っているのは他でもない自分だろう。


「なーに、らしくねーこと言ってんだよ?」


そう言うのは坂本だ。
コイツとも小学校から一緒だけど、コイツともついにお別れか・・・と遠い目で見てしまった。





「お前らに“もしも”なんてねーんだよ。」



「かっこつけてねーでちゃんと解決しとけよ?」



「まぁ、お前が泣きをみることになるなら全然かまわねーけど?」





いつもコイツはそうなんだ。
俺に何かあれば知らぬ間にソレを和らげてくれる。
普段はただの馬鹿な奴としか言いようがないのに。
男の俺が言うのもなんだけど。
今更こんな事いうのも照れくさいけど。
コイツはいいやつだよ。


きっと俺の生涯の“親友”って奴だろうな。


そうだな。


“もしも”なんて俺達には似合わない。





「あっ、そういや工藤3月最後の日曜ってまだ日本か?」

「あん?・・・ちょうどその次の日、日本発つ予定だから・・・いるぜ?」

「良かった良かった・・・なんかさっき女子がこのクラスのお別れ会を兼ねたお花見をしに行こうって計画持ちかけてきたんだよ。
ついでに工藤の見送り会も取り入れて貰っといたからな。」


目の前でにっこりと笑う坂本。


「何だよソレ。」

「行かないとはいわせねーぞ?」

「・・・・・わかった、行くよ。」








この花見で俺と蘭は約束するんだ。

桜の花が舞い散る中で。




::: 





「きゃーーーーー!!超綺麗。」


桜が一面に見事に咲き乱れているのを見て数人の女子達が騒いでいる。

どこを見ても桜の淡いピンクが広がっている。
どんな奴であろうとこの景色を見たら綺麗だと思うだろう。


「すげーな。ここ全部貸し切りなんだろ?」

「あぁ、知り合いのトコだからって特別に鈴木ん家が貸しきったらしいぜ。」

「あいつ・・・・やっぱお嬢様なんだな。」


唖然としいる奴らの会話に思わず笑みが零れた。

コナンの時にも何度かそう再確認したななど思うと懐かしく思う。


何だろう。


桜を見たらすっと何かが抜けた気がした。


女子の中に蘭の姿を探した。


園子の横で微笑んでいるのを見つけた。


笑顔を見るのはどれくらいぶりだろう。


今日までに何度か蘭と会ったけど。
結局蘭はどこかで俺を拒絶しているようで。
いくらアメリカ行きの話についてちゃんと話そうとしても俺にそのタイミングをくれなかった。


一緒にいても笑ってくれなくて。


時間はどんどん過ぎて行って。
ついに明日、日本を発つという日まできてしまった。


一体蘭は俺にどうして欲しい?


“行かないで”


そう言われたら俺はどうするんだろう。


“勝手に行けばいい”


そう言われたら俺はどうなるんだろう。


でも・・・何でもいい。


何でもいいから・・・・言葉をくれよ。


お前の本心を聞かせてくれよ。





「・・・・工藤ぉ、お前結局毛利とちゃんと話てねーだろ?」


シートを広げた場所に座っていると坂本が隣に座った。


「愛想つかされたかな。」

「・・・・・本気で泣きを見る気か?」








「笑わねーんだよ。」








「は?」

「蘭の奴、俺といても絶対笑わないんだ。」

「・・・・・・。」

「俺といる事が苦痛なんだろな。」


人間弱気になると一気に落ちていくモノだ。





「お前、本当毛利の事になるとさっぱりだな。」





呆れた坂本は溜息をつく。


「探偵ならソレぐらい気づけよな?」


「・・・・・?」





「俺は探偵じゃねーから確実な証拠があるとは言えないけど、お前よりは女を解ってる自信あるぜ?」





「あん?」





ブワッ





勢いよく風が吹いて桜から花びらを奪う。





「笑ったら認める事になるから嫌なんだよ。」





「え?」





「・・・・必死の抵抗だよ。」





「3年B組のみなさーーーん!!本日は3年B組お別れ会&工藤新一君の見送り会に参加して頂きありがとうございまーす。」


園子がマイクを片手に注目を集める。

てか俺の見送り会って本気だったのか?


「というわけで今日の主役の新一君!前にきなさい!」


マイクを持ったまま園子が近づいてきてそのまま腕を引っ張られ前に連れてこられてしまった。


「この男が今日の主役ですよ!もう知ってる方もいるかも知れませんが新一君はこの春・・・というか明日、日本からアメリカへと旅立ちます。」


皆こちらを見ている。
乾いた笑いを浮かべる。
ぱっと蘭と目が合ったのに気づく。
でもすぐに逸らされてしまった。


“必死の抵抗”?


笑わない事が?


「高校生探偵として世にデビューを果たした彼・・・その彼も卒業と共にいったん私達と別れを告げます。
彼だけじゃありません。
ここにいる40人もこれから別々の道へと旅立って行くのです!
たった3年間しか一緒にはいなかったけど、
3年間は一緒にいたんだから、この出会い・・・大切にしようね?
星の数程いる人の中から出会えた私たちの別れ意味のあるものにしよう。
という訳で・・・・アメリカへと旅立つ彼に一言頂きましょう。」



ズイっとマイクを向けられる。
今の園子の言葉だけで充分じゃねーかと思いつつ今の雰囲気上何も言わない訳にはいかないよーだ。


しぶしぶとマイクを受け取り・・・・ある事に閃く。





話を聞いてくれないならせめて伝えよう。





そして俺はゆっくり口を開いた。



「アメリカに行こうとしたのは自分の夢をもっと実現へと繋げるため。
それは“別れ”になるかもしれないけれど、俺にとって今まで過ごしてきた時間はとても印象深い事ばかり。
だからここでソレを切ってしまうつもりはないし、忘れてしまおうなんてもっての他。
忘れられる訳がない、離す訳がない。」


自然と蘭を目で追っていた。





「どれだけ時間が経ってしまっても。
どうしようもないほどに辛く、淋しくなっても・・・・・。」





「また会おう。」





その言葉を聞くと蘭は俺と目を合わせた。


我ながら気障な事を言ったと思う。


でも本心ならしょうがないだろ?


そしてまたその瞳は違う方向へ。


微かに歪みを見せながら。





:::





俺の一言のあと騒ぎ出した俺達。
たわいのない事で盛り上がって。
楽しい時間は本当にあっとう間に過ぎていく。
皆の騒ぐ声とひらひらと舞う桜の花びらが混ざり合う。
ポカポカとした陽気に淡いピンクが俺達を優しく包む。


ふと目の前に落ちてきた花びらを手に取る。
なんとなく目を塞ぎたくなってゆっくりと目を閉じた。
目の前に浮かぶのは・・・・・





蘭の笑顔。





蘭の笑顔と可愛らしい笑い声が浮かんでくる。





いつだってお前が傍にいる。





このままでいいのか?





「工藤君!!」


突然掛けられた声に思わずびくっとする。
振り向くと顔をうっすらと桜のピンクよりちょっと濃いめに染めた女子が数人。
微かにアルコールの匂い。
コイツら酒飲んだのか?

おいおい、一応まだ未成年だぜ?

いいのか鈴木財閥のご令嬢?・・・・ってお前も飲んでるのかよ!!


数人の中に園子もいることに心底呆れる。


「新一君。今まで本当に楽しかったわ、新一君と蘭の二人のことからかえなくなるのはちょっと淋しいけど・・・アメリカでもがんばんなさいよ!」


突然園子が隣に座って真剣に口を開いた。



「さて・・・そんなアタシから新一君に餞別にくれてやるわ!」


「餞別?」


「そう!餞別!欲しかったらー・・・」





:::





数分前・・・・・・。


「もー園子、飲みすぎだよぉ!!」



頬を赤くした園子を見て蘭が呆れたように声をかける。


「ー・・・ねぇ、蘭。」


「ん?」


「私、ちょっと蘭に頼みたいことがあるのよねぇー・・・・。」


唯一酒を飲まなかった蘭。

園子を支えながら園子のその言葉の続きを待つ。


「あのね、蘭。」


じゃれるように蘭に抱きつく園子。


苦笑を浮かべながら何?と蘭が言うと。




「今日位正直になって?」


「え?」


「蘭辛いんでしょ?・・・・工藤君行っちゃうの嫌なんでしょ?」


「それは・・・・・。」


「私からのおねだり・・・・・」








「二人が幸せそうな所見せて?」








 ::: 





「ちょっと準備があるからそれが済むまであっちの大きな桜の木の下にいてくれない?」


「それが・・・・お願い?」


園子からの餞別だとかという理由で指示された。


なんの準備をするんだか・・・・と思いつつ、わかったよ。と言ってゆっくりと木の下へ歩を進めた。





実際一番大きな桜の下へ着くとなんともいえないい圧倒感を感じた。


「すげ・・・・。」


こんな見事な桜の木を見るのは初めてかもしれない。


またひらひらと桜の花びらが散る。


桜を見てると気分が和むのがなんとなく嬉しい。





先ほどの一言で蘭には何か伝わったんだろうか?





“また会おう。”





どれだけ離れている時間があってもどうか俺の事をずっと想っていて欲しい。

そしてまた俺と会って欲しい。


とんでもないわがままだけれど。


伝わった?





カサっ





背後から音がして振り向くと。


またザワっと勢いよく風が舞って。


音を立てた人物の長い髪を揺らがせていた。





綺麗な黒髪と桜のピンクがほどよく絡み合う。





「・・・・・蘭。」





桜と同じ花の名前を持つ君。





そっと近づいて俺へと手を伸ばしてきた。


「・・・・・・?」


俺の肩に乗っていた花びらを手にとってソレに小さくキスを落とす蘭。


「・・・おまじない。」

「まじない?」

「そう。」




何度となくさらさらと流れる蘭の髪から香る優しい甘い匂いが鼻をくすぐる。


「なんのまじない?」


「内緒。言ったら効き目なさそうじゃない?」


ふふと笑う蘭。


久しぶりに見た、俺といるときの蘭の笑顔。


「この桜大きいね。」

「あぁ。」

「どの桜より綺麗だよね。」

「そうだな。」





蘭が桜の幹に手を寄せる。








「夢を実現させようとする新一もかっこいいよ?」





突然だった。


背を向けて言った蘭の言葉に驚いた。


「探偵になる夢を叶えるためにアメリカに行って勉強しようとしてる新一すごいと思うよ。」


「蘭?」





「でもね?」





蘭がゆっくりと幹から手を離して自分の服を握り締めた。

手は震えている。



そしてゆっくりと振り向いた。





「4年は長いよ・・・・。」





ポロっと一滴の涙が零れた。


声も掠れて。





「ずっと・・・・・一緒にいてよぉ。」





服をもっとぎゅうっと握り締めて蘭は俯いてただ涙した。


震えている。


今抱き締めたら壊れてしまう気がして手が伸ばせない。


どうしようなく愛しいのに。


桜のピンクが君を包んだまま離してくれない。




「なんで・・・・どうして・・・・一人で決めたの?もっと早く言ってくれなかったの?」



「新一は・・・・もう私なんていらないの?だから行っちゃうの?」





目の前の少女はこんなにも弱くて繊細な生き物だったのかと深く後悔する。





「俺は蘭がいないと生きていけない自信がある。」


「・・・・・・でも行くんでしょ?」


「言ったろ?“また会おう”って。」





「・・・・・・・。」





蘭が顔を上げる。

そっと手を伸ばして涙を拭ってやる。



「どれだけ長い間離れてても蘭が俺を想ってくれてるなら・・・・

また会えるって約束があるなら・・・・・俺は頑張れる。」





両手で蘭の顔を包んで額を合わせた。





「でも蘭がどうしても無理だっていうなら今ここで俺達は別れる。」


「・・・・・え。」


「それだけ俺はアメリカで勉強してくる事本気なんだよ。」


「なん・・・なんで・・・別れるなんて・・・言うの?」


また蘭の瞳から溢れ出す涙。


「俺だってそんなの嫌だよ。でも強がりならいらない。」


「何よソレ?」


「ただ強がってるだけで待たれるのはもう嫌なんだよ。俺が逆に辛くなる。」





「ちゃんと心から応援して欲しいんだ。」


「・・・・・っずるい。」





蘭が俺の胸元を一度だけ軽く叩いた。


でもそうじゃなきゃ俺はこのまま行けない。





「2年・・・・・最低でも2年で帰ってくる・・・・約束する。」





無理と可能だとかそんなの関係ない。


蘭の想いを保たせるためならどんなことだってやり遂げてみせるさ。





「・・・・・・・約束?」


「俺が今までに約束破った事あるか?」


「・・・・あの時と・・・あっあと、あの時・・・あとあの日も・・。」


指を折って数える蘭に呆れる。


「嘘でもいいからとりあえず今のトコは素直に頷いて欲しかったんだけど?」


「だって、本当のことじゃない・・・・・でも今回のは絶対守るよね?」


「当たり前だよ。」








「また桜の花びらが舞い散るこの季節にここで会おう?」








「約束よ?」





「約束だ。」





そーっと近づく顔が重なろうとする。


「誓いのキス・・・・。」





そして桜の花びらが散る中、二人の唇が重なった瞬間・・・・・・





「きゃーーーーーーーーー!!」





驚いてぱっと離れる二人がその声のもとを見るとクラスメイト達が全員こちらを見ていたのだ。





「おめーら何してんだよ!?」


真っ赤に染まっているだろう自分の顔を想像しながらそう怒鳴る。





「蘭、工藤君!ありがとう!!これで当分二人のラブラブっぷりが見れなくても平気vv」


「工藤・・・お前って本当に気障だな。」


「蘭、工藤君良かったね・・・ずっとお幸せにね。」


「毛利!工藤に愛想がつきたらいつでも俺んとこにこい!」


「よぉーっし!じゃぁ今日の花見もフィナーレに向かいましょうか?」


なんだかんだいってクラスの奴らがみんな笑って俺たちを祝福してくれているのが、すごく嬉しくてしょうがない。





:::





辺りはすっかり真っ暗になる。


「ではー本日のメインイベントはじめます!!」


と園子が言った瞬間何発もの光音とともに空へと上がっていき、ドォンという大きな音を立てて桜に負けないくらいの花を夜空に咲かせた。


自然と隣にいた蘭の手と自分の手を絡ませて見上げていた。





最後の青春だ。


しっかりと目に焼き付けよう。


「3年B組ありがとーーーー!!」


「鈴木財閥ありがとーーーー!!」


「これからは社会人だこんちきしょーー!!」


「毛利みたいな恋人が欲しいんだ馬鹿野郎!!」


「工藤ばっかずりーぞ!」


「高校生活まぢ最高だった!」


「大学行ってもがんばるぞーー!!」





「「本当に本当にありがとう!!」」





皆騒ぐだけ騒いで。


きっと今日の事は一生忘れられない。





そしていつの日か・・・また会おう?





::: 





2年後ー・・・・・


今年もまた一面に咲き乱れている桜。
花びらが風に攫われひらひらと舞うこの景色はあの頃と何も変わっていない。


あの時の桜もまたあの頃と同じ花を咲かせ偉大さを保っている。


懐かしさを感じながらあの約束が達成されることを今か今かと待っている自分。


花びらを一枚手にとって。


目を閉じる。


また蘇るのは君のあの笑顔。





あと少し。


あと少しであの時は戻ってくる。





さくらのはなびらが舞い散る春の日に

淡いピンクが

僕らを包む


優しい暖かさにほっとする

隣の君の風に攫われる髪から香るもっと優しい甘い香り

皆で騒いだあの日を

またここで


君と・・・・・・




「おかえり・・・・・新一。」






Fin


☆後書き☆

キリリク小説でした。

若干文章変わってます。
お花見、クラスメイト絡めてというリクエストだったのですが・・・

なぜかこんなお話に。。。

やりすぎた。

卒業、別れ、旅立ち・・・って奥が深い。

難しい。

なんか直したいとこだらけだったからあきらめてそのままにしました。

全部書き直したいくらいだけど・・・

そんな余裕ないぜ。


今回はお花見・・・桜・・・という事でケツメイシの『さくら』をイメージソングとして採用させて頂きました。

懐かしいなぁ・・・・


好きだったな。この曲。


2005.04.30 作品


2010.11.02 kako




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