今日は耳掃除について話していこうと思います^^(おぢゃっこさん、ネタ提供ありがとうございます^^)
皆さんの耳垢のタイプは、乾燥したカサカサタイプ(乾性)と、
湿ったベタベタタイプ(湿性)とどちらでしょうか?
日本人の多くはたぶんカサカサした乾性だと思います。
なので、お風呂に入った後に、綿棒や耳かきなどで耳掃除をすると、
スッキリ綺麗になるというイメージがあるかもしれません。
しか~し、白人であるスウェーデン人はベタベタタイプの湿性耳垢がほとんどで、
綿棒や耳かきでの耳掃除は基本的にはアウト!
耳の穴の中に何かを突っ込むことによって、水飴のような耳垢が更に奥に入り込み、
それが耳を塞いでしまう原因になるからです。
じゃあ、耳垢掃除はどうやってやるの?ということですが、
私たち介護士が普段出来ることは、水飴のように垂れて、穴の外に出てきた耳垢を拭き取るだけです。
高齢者の場合、その耳垢が耳の中で詰まり、耳が聞こえにくくなるなどの問題が出ます。
そんな時は、耳の中に耳専用のオイルを注いで、耳垢が柔らかくなるのを待ち、
そこまで耳垢が硬くなければ、穴の外に流れ出てくるので、それを拭き取りますが、
もしそれでも取れない場合は、施設医師に耳洗浄をしてもらい、耳垢をスッキリ洗い流します。
そして、よく耳垢が詰まる利用者には、
この耳専用オイルを1週間に1度程度注し、耳垢が詰まるのを予防します。
ただ、補聴器を使っている利用者は、補聴器で耳垢が流れ出てくるのを塞いでしまうし、
補聴器にも耳垢が付き、補聴器も機能しなくなるという状態になります。
最近耳が聞こえなくなってきたとか、補聴器の調子が悪くて聞こえにくいと訴える人の原因の多くは、
耳垢が詰まっていること。
なので、まず補聴器の掃除と、耳洗浄を先に行って、
それでも聞こえないという人には病院での診察を勧めます。
耳の穴の中を覗くと、耳かきで取り出したい衝動にかられますが、
それをやると、更に詰まる原因になるので、タラ~っと耳垢が出てくるのを待たなくてはいけません^^;
基本的にスウェーデン人も日本人も同じ人間で体の作りが同じなので、介護方法は同じなのですが、
耳垢だけは、人種の違いから、違う知識を持っていなくてはいけないということを学びました^^