宣言
3月27日開催「Girl's Supporter集結!」イベントでは、「大人の行動宣言」として、とうプロジェクトが作成した『10代20代女子が考える、「こんな法律があったらいいな」』を発表しました!


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『10代20代女子が考える、「こんな法律があったらいいな」~私たちが求める性暴力禁止・支援・防止法~』


私たちは、性被害を経験した10代20代女子が、自分で自分を追い込んでいくのを、「何とかしたい」と思っているメンバーです。
10代20代女子は、性被害に遭っても、「たいしたことない」「自分が悪い」と思っていたり、それが性被害であることに気づけなかったりします。
性被害に遭ったことを親や友だちに知られて、「怒られたり、心配されたり、受け入れてもらえなかったどうしよう」と不安を抱えています。
性被害の経験を聴いてくれる場所がわからず、思いを言葉にするのも難しく、相談のハードルが高すぎると感じています。
誰にも相談できず、自分だけで抱え込み、しんどくなり、死にたくなるまで追い詰められます。
そこで私たちは、「性暴力禁止・支援・防止法」の制定を提案します。

相談
1 禁止
・刑法が定める「強かん」「わいせつ」は、暴行脅迫を要件とする等、その範囲はとても狭いです。10代20代女子が経験する性被害の多くは、裁判で「性犯罪」と認めてもらうことが難しい性暴力です。「犯罪」にあたる行為の定義を広げてください。


法制度
2.支援
・10代20代女子は、「お金がない」「(個人の)保険証がない」「支援機関までの交通手段がない」等、自分だけの力では支援にたどり着くことが難しいです。性暴力に遭ってすぐの緊急支援を担う、性暴力被害者ワンストップ支援センターを全都道府県に整備し、犯罪として成立していなくても、犯罪被害者等支援法に基づくケアを受けられるようにしてください。
・多くの10代20代女子は、学校や仕事、友だちや家族とのつながりを考え、公的な保護を求められません。また、性被害を直接相談することはほとんどなく、「死にたい」「消えたい」「生きづらい」声の背景に、性暴力があります。性被害後の中長期的なフォロー・サポート、ならびに性被害以外の相談にも乗ってくれる、「明るい」「かわいい」「日ごろから気軽に行かれる」相談センターを、全市区町村に整備してください。
・思い切って性暴力のことを相談したのに、ひどい対応をされ、「二度と相談に行きたくない」と感じている10代20代女子は、少なくありません。性被害やトラウマ、ジェンダーの知識を持ち、適切に対応できる、医療・保健・福祉・司法・警察・教育関係者を増やしてください。


医療
3.防止
・10代20代女子は、もっと自分たちの心身のことを知りたいと思っています。義務教育の中で、性や生殖、性被害、DVやデートDV、キャンパスセクハラ、ジェンダー等の知識を伝えてください。
・10代20代女子にとって、公的機関は「何かあった時の最終手段」です。学校の保健室や、メールやLINEでの相談受付等、「一歩手前」の支援を増やしてください。
・ネットやTVを使った広報啓発を定期的・継続的に行い、市民の「性被害に遭うほうが悪い」「相談するのは弱い」という意識を改革し、加害者の発生を防止してください。