10月26日(火)15:40 TOHOシネマズ錦糸町 スクリーン4 E-13


感想の前に、トム・クルーズについて。俺にとっては、かなり信用できる俳優です。トム・クルーズが主演の場合、自分の好みに合う合わないはあったとしても、『金返せ!』ってな事にはならないだろうな、という安心があります。で、『ナイト&デイ』です。


■ストーリー■

目の前に現れた彼は味方か敵か?それとも、トラブルを招く危険人物か!?はたまた、運命の恋の相手なのか。平凡な人生を過ごすジューンの前に、突然、ハンサムでミステリアスはスパイ、ロイ・ミラーが現れた。彼は、CIAや謎の犯罪組織を敵に回して、逃走劇を繰り広げていた。それにジューンも巻き込まれてしまい、ロイとジューン、2人でのスリリングな一大逃走劇が始まる。ボストン、ニューヨーク、アルプス、スペイン、オーストラリア、更には大西洋の孤島など、世界各国に渡り、ロマンチックアクションが繰り広げられる。


主演:トム・クルーズ、キャメロン・ディアス


■感想■

観始めた時には気付かなかったけど、この映画には、対象がはっきりと設定されていますね。それは、30歳代から40歳代の女性です!映画って、普通、その中では実際に起こっている事として描かれてますよね?だけど、この映画は対象年代の女性が、『自分の人生にも、いつかこんな事が起こったら良いなぁ~♪♪』と、妄想した、その妄想だけを、そのまま映像化した作品です!


ある、一人の女性の妄想を、そのまま映像化してるんだな!そう仮定すると、この映画の、あれ?と思う部分が全て納得できるんです。


敵が、CIAや悪の組織といっても、その詳細が全く描かれていなかったり、発明品である永久電池の設定がボンヤリだったりするのは、その妄想している女性が詳しくは知らなくて、妄想できない部分だから、おおよそだいたいこんな感じ!?といった作りになっているし、トムのアクションが、メインの派手な部分以外は途中で切られていたり、ほとんど血は出ないし、通常の場面場面の繋ぎになると、ジューンが眠らされて、次のシーンにいきなり移るのは、その女性が妄想したストーリーを、そのまま映像化しているのだから、妄想上、面倒な細かいシーンは飛ばしたり、血とかは出なかったりするのも、当然ということになります。妄想なら、観たいところだけ繋ぐのが、当然ですからね。


また、キャスティングについても、その姿勢が一貫しているなと思った。観た方は、きっと、トム・クルーズにはキャメロン・ディアスは釣り合っていないと思ったんじゃないかな?トム・クルーズには、もっと綺麗な女優さんじゃないと、と感じたでしょ?俺も始めは、そう思ってたけど、この映画の本質に気付いた時から、この役は、キャメロン・ディアスじゃないとダメだと分かりました。なぜかって、妄想するにあたって、自分を投影できる限界だからです!これが、キーラ・ナイトレイだったら、どうですか?トムとはバランスが良いかもしれないけど、ある女性の妄想っていう、この映画の設定自体が崩れちゃいますよね。


それだけに、ラストには注目しました!最後の最後には、その妄想している現実の人物(自分の姿を、キャメロン・ディアスに投影している別人)が、車の修理中の居眠りから目を覚まして、『あ、夢だったのか。あんな事が、起こったら良いなぁ・・・。』というシーンがあり、その後、物語の冒頭のキャメロン・ディアスとトム・クルーズが、出会ったシーンと同じ事が、自分にも起きて、、、というところでEND!となると信じていたのに、その部分がなく、普通に終わった・・・。


どうなんだろ、俺の見方は、間違っていないと思うんだけどなぁー。監督に聞いてみたい!


あ、ストーリー自体は、演じる俳優を変えれば、観て欲しい対象である女性の年代を、自在に変えられる作りになってます。ほんと、小中学生かという位に、単純な内容です。例えば、トムの演じた役を、ジョニー・デップやオーランド・ブルームにすれば、観て欲しい対象が20代から30代の女性に変わるって感じです。


ともあれ、やっぱりトム・クルーズはカッコいいので、トムが好きな30代から40代の女性には、絶対的にお勧めですよ!ぜひ、観てねー♪


満足度:68%

ラストに種明かしが欲しかった度:100%



スズタカ☆ほぼ週刊・映画日記☆