【書評】鈴木宣利の気になるマイ本407冊「ポール・スローンの思考力を鍛える30の習慣」 | 【ビジカン!】鈴木宣利のビジネス感性研究所

【書評】鈴木宣利の気になるマイ本407冊「ポール・スローンの思考力を鍛える30の習慣」


【ビジカン!】鈴木宣利のビジネス感性研究所-思考力を鍛える


★「ポール・スローンの思考力を鍛える30の習慣」

著者:ポール・スローン
発行:二見書房

あなたの廻りでは、解決しなければ
ならない問題ってありますか?

当然、仕事関係の問題にはじまり、
友達関係、さらには金銭問題、家族問題
など山積み状態かも知れない。

これらの問題は、当事者になると解決できなさそうに
見えても、ある人からはラクに解決できる問題に
写るかもしれない。

そのある人は、課題を解決できる創造的な
手法、新しい思考法を手にしているからだ。

この本では、誰もが思考力を高めるための、
30のトレーニング手法を提供しており、
実践し続けることで、思考の達人になれる近道を
示している。

それでは、早速気になった3点を見てみよう。


○水平思考で考える!「もし~だったらどうなるか?」

水平思考とは、まったく新しい視点から問題を
眺めることだという。
そのためには、次のプロセスが必要だ。

1)いままでの支配的な考え方に気づく。
2)別の見かたができないか探る。
3)垂直思考の頭脳をほぐす。
4)偶然を利用する。

事例としては、まず支配的な考えを書き出して
みよう。
ここでは航空会社の事例を提示してるが

常識的範囲の解答
○座席は指定にする
○航空券は、旅行代理店に任せる。
○ビジネス客が多い区間を主要路線にする。
など、

そして、次に「もし~だったらどうなるか?」
いう別の見方をしてみよう。

上の事例で考えてみると!
○もし、座席がフリーだったらどうなるか?
○もし、航空券が街のコンビニで買えたらどうなるか?
○もし、主要路線を観光客が多い路線にしたらどうなるか?

このように問いかけるだけで、新たな発想、アイデア
が勝手に生まれてきそうになるのだから
すごいトレーニングだろう。
ぜひ、試してみてください!


○実験し、失敗したものから学ぶ

ご存知のようにエジソンは、「実験のたび、
どうすると失敗するかがわかった」
述べている。

つまり、机にしがみついてじっと考える理論
ではなく、観察や体験、実験によってえられる
経験的知識をたいせつにしてきたのだ。


思考トレーニングでも、過去は省みず、
新しいことが経験できるチャンスをつかめという。

例えば、
○新しい仕事、役割を引き受ける。
○意識的に新しい人に会ってみる。
○楽器、スポーツなど新しい技能を身につける。
○新しい講座で知らないことを学ぶ。
など

やはり最初からうまくいくものはなく、
失敗が成功の土台になっているのですね。


○脳を強化して、新しい細胞を働かせる。

脳の能力は、20代後半でピークになり、
その後ゆっくり時間をかけて衰えていくそうだ。
しかし、じっくりトレーニングなどをすれば、
衰えは遅らせることができ、脳筋力強化に
次をすすめている。

○学び続ける
○変化を加える
○体を動かす
○良く眠る
○読書をする
○暗記する
○音楽をきく

などなど、通常生活している守備範囲で
あたりまえのことであるが、意図的にやることで
脳強化が可能なようである。


さて、いかがでしたでしょうか。

思考の達人になるためのガイドブックは、
いままでなかったが、この本が出版されたことで、
多くの悩める経営者~会社員まで参考に
なるのではないだろうか。

今の時代に、切実に求められている1冊かも。
ぜひ、読んでみてください。


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編集後記
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さて、最近読書ペースが鈍ってきま
したが、良い本がなかなか見当たらない
ということもあるし、行きつけの書店
が店舗改装で閉まっているというのも
原因だ。

私は、どちらかというと書店派で、
サラッと購入することが多いので、
店舗がないとはじまらないのだ。
早く新規オープンしてもらいたい
ものですね。

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