【マスゴミって?】メディアの王者、新聞はなぜ面白くないのか? | 【ビジカン!】鈴木宣利のビジネス感性研究所

【マスゴミって?】メディアの王者、新聞はなぜ面白くないのか?

■メディアの王者、新聞はなぜ面白くないのか?

最近、新聞に触れる機会がめっぽう少なく
なってしまった。

経済から文化面まで、スマートフォンの
共同通信が配信している記事を読むだけで
情報収集が完結してしまうからだ。

興味のある記事は、さらに日経が
配信している有料のメディアサイトでダウンロード
すれば収集できてしまう。

多少費用はかかるが、便利になったものだ。

しかしながら、個別に記事を仕入れても、
つまらないネタが多いことに気づく。

これにはワケがあり、そもそも新聞記者の
取材先というのは、たくさんある訳ではない。

毎日のようにFAXやメールでニュースリリースが
送付されてくるのではないか?と思うが、
ほとんどが役に立たないソースとなる。

なぜならば、その中の一つを取り上げて
記事にしたところで、その内容の信憑性が
わからないからだ。

記事にする以上、元ネタの信用が大事となる
ので、当然関係当局などからウラを取って
確認しようとするのだ。

まあ組織の信用を傷つけないようにする
防護が働くのだ。記者といえどもサラリーマンで
ある以上、当然かもしれない。

ということで、面白くても出所が不明なネタは、
取り上げられることはないのだ。

そこで、一番よくある方法が、大手企業の広報
からのニュースリリースや記者クラブでの演説
ネタとなる。

そう、そこにあるのは、ただ黙ってキーボードを
叩くタイピストの姿だ。事実だけを集めて、
加工するのだから、ジャーナリストというよりも、
加工業者に近いかも知れない。

さらに、どの新聞社も記事が似てしまうのは、
1紙だけ違う1面トップをつくることを極度に
恐れている意識が、どのデスクにもあるからだ。

そこで、日本の新聞は、一斉に同じ見出しに
なってしまう。

ネタ元も同じで、また見出しも揃えるとなると、
どの新聞社が個性があるのかわからなく
なってしまう。

さらに拍車を欠けるのが、スクープ記事を
取りたいがために、急がされるということだ。

急ぐことで、その取材に対する自分なりの
見識や分析、洞察力を欠いたまま原稿になって
しまうので、独創性のある個性ある記事が
かけなくなっている。

料理に例えると、數少ない材料を与えられて、
2~3分で何か作れと言われているのだから
しかたがないのかもしれないが。

さて、マスゴミ(ネット上での称号)
なってしまう理由は、大方次ぎの点にあるようだ。

整理してみると

○ネタ元が同じ
○信用ある情報しか扱えない
○横並びで安心する
○時間に追われているので、浅い内容になってしまう
○記者本人が勉強する時間もない

ということで、どうやら環境にも原因があるし、
新聞記事をそのまま権威ある情報として、
受け入れてきてしまっている読者側にも責任の一旦
があるのかもしれない。

報道内容を一度批判的な視点で、考えてみましょう。



さて、今週のNEWSWEEK誌のテーマは、

【ビジカン!】鈴木宣利のビジネス感性研究所-newsweek119

だから、新聞はつまらない

でした。

★「NEWSWEEK日本版 1月19日号」
http://www.newsweekjapan.jp/magazine/40499.php

とても興味ある内容で、上記の点も指摘
されているので、ぜひ読んでみてくださいね。

また、あの話題のウィキリークスについても
言及されており、アメリカメディア界が沈黙
する理由がわかった。

それではまた、スズセンでした。