【書評】鈴木宣利の気になるマイ本400冊記念!「効果10倍メソッド 思考の超整理術」 | 【ビジカン!】鈴木宣利のビジネス感性研究所

【書評】鈴木宣利の気になるマイ本400冊記念!「効果10倍メソッド 思考の超整理術」


【ビジカン!】鈴木宣利のビジネス感性研究所-思考整理術

★東大式、脳科学・・効果10倍メソッド「思考の『超』整理術」

心もリッチになる働き方

編集:プレジデント編集部
発行:プレジデント社

★「思考の『超』整理術」
http://www.president.co.jp/book/item/pre/011102/

読者の皆様、年末年始は、ごゆっくり
過ごされましたでしょうか。
4、5日から初出勤が多いと思いますが、
ブログの更新も遅ればせながら
早速スタートさせていただきました。

今年も、何卒よろしくお願いいたします。
お役立て情報をがんばってお届けして
いきたいと思っております。

さて、今日はその最初ということで、
お手軽に思考の整理ができるムック本を
紹介します。
「思考の『超』整理術」です

このムック本にご登場する方は、超ハイクラスの
ビジネス実績、経験ともに優れた、学ぶべき方々
です。

その中から3人の方のメッセージを紹介します。

○そもそも式で、説得力を身につける
                              NHK解説委員:鎌田 靖さん

鎌田さんは、「週間こどもニュース」のキャスターを
務めていたときに、わかりやすく表現する大切さを
感じるようになったようです。

そこでの会得した伝え方を紹介していますが、
鎌田さんは、次のように番組のテーマを理解していくようです。

1)関連本、ウェブサイト、記事などを自分なり
  に租借して整理する。

2)取材できる場合には、現場まで足を運び、
  生きた情報を伝えるようにする。
  説明できる裏付けがあることで、自信につながる。

3)自分の担当するコメントを原稿書きして
  整理する。

4)テレビ番組で話すときは、ゆっくりめで話す。

5)冒頭では、「そもそも」を大切にする。

そう、ここで最後の「そもそも」ということですが、
やはり報道番組の場合、事件、問題のながれをせき止めて
報じることが多いようです。
そこで、「そもそも、この問題は・・・・」ということを
説明することで、問題に奥行き、立体感が浮かび上がり、
本質まで迫れるようになるといいます。

原点に戻ることで、問題の本質は何だったのか?を理解
できるようになり、伴って、解決策、提案もできるように
なるのかも知れません。

さあーて、ここで問題です。

そもそも、なんで管首相は、政治とカネの問題を
取り上げ、小沢さんのクビきりに躍起になっているのでしょうか?

つまり、政治とカネの問題に決着をつけることで、
クリーンを装い、低空飛行の支持率をアップさせること
目的なのでしょうか?

それとも、新年会で小沢さんは120名を集めて、管首相の
たった50人も満たないというリーダーとしての支持率に
焦り、権力の奪還を狙っているのでしょうか。

とまあ、なんとも情けない理由になっていますが、
そもそもこれが本質ならば、即刻退陣要求ですね。
もっと政策の中身で勝負するようにならなければ、
本当の実力もつかず、誰もついてこないと思うのは、
私だけではないはずですね。

○自分で戦いのルールを決めるリーダーになれ
                                     東海旅客鉄道会長:葛西 敬之さん

リーダーの条件には、大きく3つあるといいます。
ひとつは、クリエート(創造)する企画、立案能力です。
柔軟な姿勢と創造力を働かせ、会社の方向性を
示せる能力です。

そして、ふたつめは、スキーム(計画)する能力
です。参謀としての能力で、調査、分析し、課題を
みつけて、会社の行動計画まで落とし込む作業です。

最後のみっつめは、エグゼキュート(遂行)する
統率能力です。人を掌握し、人に動いただけるまでの
信頼される能力ということになります。

そして、この中でも最も重要なのがクリエーティブ
能力だといいます。多くの役人や企業人は、与えられた
環境で、与えられた仕事ならこなせるが、
ギャングルの中に自分で分け入っていき、前人未到の
原野をどうすすむべきか?を決める能力を持った人が
いないようです。

どうやら、上にたつものは、ルールメーカーで
なければならず、次の道を示せることが絶対条件
であるようですね。


○頭脳ノートは、巨大方眼紙からはじまっている
                                 経営コンサルタント:大前研一さん

大前さんの思考術が、今回このムックで初公開になった
ようです。なるほどびっくりで、すべての講演は
1枚のメモに整理しています。
1テーマ、1ページで、結論、論拠が3つ、さらに
完結なセンテンスを並べて、一塊にしているようです

メモというよりも、考え方を整理するための作業の
ようです。このようにすることで、話が芋づる式に
引き上げられ、スムーズにいかにもその場で思いついたように
話しができるということだから、見習いたいですね。

また、大前さんはマハティール元首相のアドバイザー
を18年に渡り支援しており、アイデアを生み出す
ツールとして、巨大な方眼紙を利用しているようです。

これは、マッキンゼー時代開発したもので、左下から
右上に向かって書くことで、様々なアイデアを生み出す
マジックツールになっています。

知的ツールを使いこなし、企画力を磨くことは、
ビジネスパースンの課題でもありますよね。

ぜひとも参考にして取り入れたいツールです。
さて、いかがでしたでしょうか。

今回は、3名の識者を紹介しましたが、
グーグルの社長、日本IBMの社長、日垣
さんの先端ツール紹介など興味深い内容が
盛りだくさんで、有効に活用できると思います。
ぜひ、読んでみてくださいね。

それではまた、スズセンでした。

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編集後記
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さて、大前研一さんの定期レポートである、
「大前研一通信」の196号にこのブログの書評が
紹介されました。

【ビジカン!】鈴木宣利のビジネス感性研究所-大前研一レポート

★大前研一通信 196号
http://www.ohmae-report.com/report.html

1ページに渡ってブロガーレビューとして
紹介されています。このレポートは、
大前さんのメディア発言や書籍記事が紹介
されており、知が凝縮された感じのネット
ワーク誌になっております。
会員限定誌ですが、有益な情報満載なので
興味のある方は、ぜひ読んでみてください。

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