僕が半年間任期を延長した理由の一番がこのセミナー開催。
5年前から引き継がれ「エチオピア人によるエチオピア人の為のセミナー」に向け締めくくりにかからなければいけない。
11月17日18日と22日の3日間でセミナーと研究授業を行いました。
企画段階から地元教員と主催者であるサブシティー(市?みたいなもの)の教育員会と協力し開催までこじつけたのでした。
セミナー
セミナー当日にはいつも思うこと・・・「参加者は本当に来るだろうか???」
ここはエチオピア。 連絡系統も正確さも50%であることを忘れてはいけない。
参加者、現地小学校教員22名が集まり2日間のセミナーを行いました。
全てのコンテンツは日本人とエチオピア人協力者とのペアワーク。極力日本人は黒子となりエチオピア人協力者が前に出ることを意識しました。
またセミナーを通し我々が伝えたかったこと
①教員としてのモチベーションの向上
②生徒のコントロール能力向上
③工夫した授業
④体育を通して“生活態度” を生徒に伝える。
の4つに対し、参加者はメモをとったりうなずいてくれたり質問をしてくれたりと興味を持って参加してくれる人が多くいました。
研究授業
セミナー参加者から一人選出し、その先生の授業をみんなで見に行こうというこの研究授業。
上記にある我々が伝えたかった事4項目が伝わっているかのチェックや各自が持つ技能や経験を共有する場として設けました。
セミナー、研究授業と行ってみて「集団に対し、限られた時間で伝える」ことの難しさを改めて考えさせられました。
が、参加者の声「我々は君たちが用意したこの機会から多くを学ぶために来た」を聞いて開催出来たことの意義を感じることもできました。
また、協力して開催してきたエチオピア人協力者と教育委員会とのミーティングの際に必ず口にした「来年から行うエチオピア人主催のセミナーの為に・・・」
その効果もあってか、協力者からも教育局からも「来年は○○」という言葉を聞くことができました。
僕らがやれることをやりきればあとはもうエチオピア人に任せるしかない。その結果、セミナーがエチオピア人の手で開催されないとしても。
僕らの活動はそういうものです。
仕事じゃないから命令もできないし、お金を払うことも、強制する事もできない。「意見する」「アドバイスする」「お願いする」といった不確かなモノで成り立っています。
それでもやれることを全力でやるしかないんです。それが僕らの活動です。
数年後、体育隊員の情熱をかけた6年間が実ることを願いつつ、まだまだやれることやっていきます。