キライな仕事 | ちぎりやれん!!

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ちぎりやれん・・・エチオピアの言葉で「問題ないっ!!」
青年海外協力隊、エチオピア体育隊員の鈴木・聡志のブログですよ。

テスト監督です。


今年度から任せられるようになりました。

きっと信用してもらえているから任せられた仕事とは思いますが・・・




こちらのテスト、カンニングが多い、ええ半端なく。


紙に書いてこっそり見る。

小声でお互いの答えを教え合う。

携帯メールで教え合う。




1回テスト監督をすると何人もの生徒を罰しなくてはならない。


だが、他の先生達はほぼ諦め状態・・・滅多に罰することはしない.


つまり・・・自分がテスト監督した教室の生徒のみがカンニングができない状態。




公平ってなんだろう???


真面目に頑張っている生徒の頑張りはどこへ行くの???





体育のテストの採点をしていて、ある教室でテストを受けた生徒の約7割の生徒の答案が全く同じなことに気づく。


間違えるところも間違えた答えも一緒・・・


一年間「公平な社会は君たちがつくる」と言い続けたことが無になった気がした・・・




ある生徒にテスト結果を変えないことを条件に聞く。


「カンニングした?」

「・・・すみません。しました。けど僕だけじゃないよ。」


「なんでカンニングするの?」

「みんなしているから」


「じゃあテストの意味は何?頑張ることの意味は何?」

・・・わからないよ」




正直自分が生まれた国がエチオピアでなくてよかったと思う。


日本だって公平な社会とは言えないが、しかし努力の成果を表現することはできる。




日本人が思っているほど世界では公平とか努力の過程って重要じゃないのかな???


日本人が潔癖すぎるのかな???




でもやっぱり伝え続けなきゃ。


例えこの国の現状に合っていないとしても間違ってはいないはずから