またぎ(西麻布)
「またぎ」……
北海道や東北地方で、古い方法で集団で狩猟を行う狩猟集団のこと。
そんな、本物のまたぎが、いま西麻布にいる(笑)。
といっても、元々この店は、葉山にあった。
まだオープンしたばかり。
東京から葉山まで通う客が多く、
要望に答えて移転したらしい。
「またぎ」とは店の名前であり、ご主人の大島衛さんのこと。
山へ行き、マジで狩猟する。
(張り紙は、解禁になる、ツキノワグマ狩り)
で、自宅に、専用の解体スペースがあり、
キレイに、部位ごと分ける。
大島氏曰く、
熊は、メスのほうが美味い。
さらに出産したことある熊のほうが美味い。
大きいほど美味いので、100センチ以上じゃないと撃たない。
最高に美味いのは、11月頃、冬眠を控えてる熊。
これからの冬眠に備え、ものすごく太ってるから。
そして、腹をさばいた瞬間、美味いか美味くないか、
即わかるらしい。
そんな、まじジビエが食べられる店。
しかも、「今日はスゴイのあるから」と、
特別なヤツを、あれこれ出してくれた。
最初は、鹿の刺身。
ニンニク醤油で食べるのだが、
今まで食べた鹿のような臭みがなくて柔らか。
ほどよい野生味があって、
脂が驚くほどフレッシュで美味い。
店には囲炉裏があり、
軽く、片面、炭火で炙っても美味し。
さらに驚いたのは、野鳥の小鳥。
(多分、ツグミ)
これは、キレイに処理してあり、
片面、30分ぐらかけてじっくり焦げるぐらい焼く。
すると、何もつけなくても丸ごと食べられる。
とくに頭、首のあたり濃厚で、甘い。
なんだか原始人になった気分で、
鳥を丸ごと、骨ごとバリバリ…(笑)。
最後は、とあるジビエの味噌仕立ての鍋。
これが最高!
裏メニューにつき、詳しくはナイショ(笑)。
〆はすいとん。
これが、もちもちで、極上ジビエの旨味と味噌のダシを
まとって、いくらでも食べれてしまう。
11月、冬眠前の極上ツキノワグマを食べに来ねば。