桜の季節…

まだ少し肌寒い日があるが、
徐々に暖かくなり春らしくなった。




春と言えば、

卒業…
入学…
進学…
入社…
転勤…

始まりと終わりが交差する季節。
最も日本らしい景色が見える季節。

そして桜という、ある種特別な植物が花を付ける季節。





通常の植物は、
芽が出て葉が生茂り、
栄養を蓄え花を咲かし、
実を付ける。

この桜という植物は…
まるで枯れてしまったかの様に枝に何も付けずにジッとしている。
雨の日も雪の日も。
そして暖かい日が増えてくると一気に蕾を付け…花を咲かす。
花ビラが散り始めた頃に葉が芽吹き始める。
木の全体が花のピンク色から葉の緑に変わった頃に実を付ける。



何故こんなコトが起きるのか?
詳しいことは知らない。



でも日本人なら誰でも知っている








先日と初対面した。


この桜…
もともと地味な枝っぷりだったが、
ある日突然花を付け始めた。

その花はどんどん勢いを増し、
日本中の人が知る桜になった。
その後、MMAというモノに関わる全世界の人々でその名を知らない者はいないと言われるまでになった。

しかし徐々に花は散り、
また地味な枝っぷりだけが残る木になった。

その姿は何年続いただろうか…

雨にさらされ、
風に煽られ、
枝はへし折られ、
ボロボロでみすぼらしい、
まるで枯れてしまったかのような
タダの木
になってしまった。



そんなタダの木になった桜がオレの目に入る場所に来た。

ルーツを辿ると…
以前オレがいた場所の近く…
オレと同じ土地から生まれたらしい。

そのタダの木は側まで来るがなかなか近寄らない。
まるで何かを避けているかのように交わるコトはなかった。


そんな桜と初対面した。


まだまだ触ったダケだからよくわからないが、こんなコトを感じた。

「この木はもう枯れてしまった木なのか?」
「後は朽ち果てるコトを待っているダケなのか?」
「以前はあんなに花を付けていたが、もう終わりなのか?」

それとも…

「もう一度、花を咲かすのか?」

…そんなコトを感じた。




桜は銀杏にはなれない。
桜は松にはなれない。
桜は向日葵にはなれない。
桜は薔薇にはなれない。
桜はサクラなのだ。




次に桜に会う時に、
もう咲かない枯れた桜
なのか、
まだ咲くかもしれない桜
なのか見極めようと思う。














桜といえば、花見をまだしてないなぁ…と気付いた、


パイルドライバーの「さくら」は残りあと僅か!急げ!

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