筋の種類 ～ 腸腰筋 ～

ＧＯＮＧ格闘技１１月号の




「魔裟斗になるための」“土居式”格闘技フィジカルトレーニング　で、




腹筋を鍛えることが重要であること述べました。。。





その腹筋群の深層にあって、





腹筋と同様に非常に重要な筋肉があります！！！









その筋肉は・・・





『腸腰筋』です！！！







腸腰筋は下肢帯の筋肉で、



背骨や骨盤と、大腿骨をつなぐ筋肉です！！！







図を見ると、腸腰筋は・・・





後腹壁（第１２胸椎～第５腰椎，腸骨窩）から起こり、


鼠径靱帯の深層をくぐり、


大腿骨上部の前面にある小転子に停止しています！！！






大腰筋、小腰筋、そして腸骨筋をあわせて腸腰筋といいます！！！






股関節を前方に屈曲するために使われる筋肉です！！！







この筋肉が発達していると短距離走が速いと考えられ、


腸腰筋は、スプリンターの証も言われています！！！





過去の研究では、若い黒人の大腰筋の横断面積（太さ）は、


若い白人の約３倍も大きいと報告しています！！！


だから１００ｍ走の決勝戦には黒人のスプリンターが多いのかもしれません！






腸腰筋を鍛えると様々なパフォーマンスが改善されると予想できるので、


しっかりと鍛えることが必要であると思われます！！！






しかし、見えない筋肉の一つなので


腸腰筋を確実に鍛えるトレーニング方法というのは


なかなか見当たりません。。。








合同筋トレでは腹筋や下肢帯の筋を鍛える中で、


おそらく腸腰筋も鍛えられているであろうと考えられる種目を


メニューに入れてトレーニングしています！！！







【参考文献】

・坂井建雄，岡田隆夫：解剖生理学―人体の構造と機能[1]―，338－339，医学書院，2009．

・石井直方：究極のトレーニング，25－27、講談社，2008．

・Hanson,P et.al.: Anatomical differences in the psoas muscles in young black and white men. J.Anat., 194, 303-307,1999.