筋収縮のエネルギー源 | 土居進のTraining Report

筋収縮のエネルギー源

筋収縮の基本的なエネルギー源は・・・




アデノシン三リン酸  であり、




また、英語表記の adenosine triphosphate から

 


ATP とも言います。










ATPの構造を図で表すと・・・



$土居進のTraining Report-100911atp1



アデノシンに三つの無機リン酸が結合した構造をしています!!!







この中のリン酸とリン酸が結合している部位に高エネルギーが蓄えられています!!!




この部位を『高エネルギーリン酸結合』といいます。








ヒトが筋を収縮させる時、



三つ目のリン酸が加水分解され、離れます!!!







つまり、図で示すと・・・








$土居進のTraining Report-100911atp2





アデノシンに無機リン酸が二つ結合した状態であるADPと



分解されたリン酸と・・・



リン酸同士で結合していた部位に蓄えられていた エネルギー !!!





このような状態になります!!!








この蓄えられていたエネルギーが放出されて、筋収縮のエネルギーとして使用されます!!!







どれぐらいのエネルギーがというと・・・



7.3kcal/mol といわれています。












【参考文献】

・Wilmore,J.H.,et al.: Physiology of sport and exercise, 2nd ed.,710, Human Kinetics,1999.

・社団法人日本体育学会 監修:最新スポーツ科学事典,90,平凡社,2006.