大和の旅(天理の町) | この美しき瑞穂の国

大和の旅(天理の町)

2010年9月18日奈良県の興福寺、春日大社をお参りした後、天理に向かった。


今から10年くらい前、奈良の神社仏閣をぐるっと廻る旅をした。その当時は神社仏閣巡りを始めたばかりの頃で知識が乏しかったため、ガイド本を参考にして旅をした。


この時の旅では京都のいくつかの神社を廻った日の晩に天理市に宿を取り、翌日に奈良の石上神宮、大神(おおみわ)神社、法隆寺、(法隆寺近くの)龍田神社と廻り、最後に春日大社をお参りした。


この旅で天理市に宿を取って以来、天理には郷愁を感じて毎年のように訪れている。


まず天理を訪れたら必ず天理の商店街を通る。


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天理の商店街は昔ながらの風情が残る。現代的な大型スーパーやショッピングモールには無い温かみが感じられるのだ。


この商店街を地元の方々が老若男女問わず天理教の法被を着て行き来している。

商店街の中には天理教の法被や太鼓などの法具を取り扱うお店もあり、そんな風景を眺めながら歩くと楽しいのだ。



天理商店街を抜けると天理教の教会本部の神殿がある。

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この神殿はとてつもなく大きな建物である。僕は天理教徒ではないが、以前天理教徒だった友人の誘いで神殿に入ったことがある。


神殿の中は非常に広く、信者の方々が中央にある甘露台という信仰の対象に向かい『みかぐら歌』という天理教独特の歌を様々な手振りをしながら歌っていた。この手振りにもいろいろな意味があるとのことだ。


信者ではない僕が入っても異質な感じはなく、自然に入ることが出来た。天理の方々は老いも若きも皆この教会本部の前を通る時は一礼してから通る。この町の一体感の強さにはいつも感動してしまうのである。



天理教本部を通り過ぎて石上(いそのかみ)神宮へ向かった。


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石上神宮の鏡池。

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この鏡池には天然記念物の馬魚(ばぎょ、ワタカ)が棲息している。


石上神宮といえば・・・こっこちゃんだ(笑)

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石上神宮のこっこちゃんは多種多様だが、この日見たのはほとんど烏骨鶏ばかりだった。たまにこっこちゃんの中には人懐っこいのがいるので探したのだが、この日は見つからず残念だった。こっこちゃんと遊べないとちょっと悲しい・・・(笑)


石上神宮手水場の近くには撫で牛がある。

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石上神宮ではいつもこっこちゃんと戯れてばかりで、撫で牛があることは知っていたがほとんど意識したことはなかった。しかし今年8月の西国の旅が牛頭(ごず)天王を意識した旅だったので、石上神宮に撫で牛があることに驚いた。


撫で牛を撫でてから拝殿へ向かう。


石上神宮楼門。

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石上神宮拝殿。

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今回は石上神宮に納められている素盞鳴尊(すさのおのみこと)が八俣大蛇(やまたのおろち)退治の際に使用した『十握剣(とつかのつるぎ)』を意識した。


十握剣が御稜威(みいづ)を取り戻し、国家鎮護の御力を存分に発揮されますように祈願し、十種大祓(とくさのおおはらえ)を奏上してお参りした。



その後は石上神宮摂社・出雲建雄(いずもたけお)神社にお参りした。


摂社・出雲建雄神社。

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出雲建雄神社の御祭神は出雲建雄神。この神は皇室の三種の神器の一つ、草薙剣の御神霊のことである。


出雲建雄神社では大祓詞を奏上し、国家鎮護のために草薙剣の御力が発動されますように祈願した。



石上神宮をお参りした後、天理を後にして大神(おおみわ)神社に向かった。


(つづく)