以前に、ストロップを考える という記事を書かせていただきました。
紆余曲折を経て、やっと完成品となりました。結構頑張りました。
Bush Craft Inc.完全オリジナルのストロップとなります。
先行発売得点として、期間中、10%の値引きでやらせていただきます。
メルマガによる通知はサバイバルJPの会員様限定となり、当店限定での先行発売となります。
ナイフ専用ストロップ(革砥)に必要な条件とは?
・レザーの幅は程よく広く、長辺は十分なストロークがあると良い
・机に置いて作業する場合、ナイフを持つ手が机に当たってはならない(つまり高さが必要)
・固形コンパウンドは汚れるため。収納場所に困ることがある。
・使い慣れた形状のほうが作業がしやすい。
・価格は安いほうが良い。
・コンパウンドの種類に対し、ストロップが2面では足りない時代だ
これらを勘案し、2種のストロップを作りました。
いずれも、ベンチマークをバークリバーとし、それを超える商品を目指して作りました。
スペックや利便性でそれらを超え、しかも安いという、やばいヤツです。
以下、細かくご紹介させていただきますね。
オールサイド パドル ストロップ
パドルストロップの4面にレザーを配置。ナイフ専用なので全て床面(ザラザラ面)としています。
サイズは、バークリバーのストロップを踏襲し、広い面がおよそ30cm(縦)×5cm(横)、狭い面がおよそ30cm(縦)×2.5cm(横)となっており、バークリバーのストロップと同じサイズ・形状にしたうえで、レザーを増やした仕様です。
価格もお求め安く、コスパに優れたストロップです。
バークリバーの3色コンパウンドをお使いなら、今までの2面と違って一本で済みますので、半分以下のコストでシャープニングできるようになります。
しかも1面が予備に余りますので、コンパウンドを塗らない磨き仕上げに使うのも良いかもしれません。
【こだわりポイント】
・レザーのコバ(切断面)を密着させない製法により、隣り合うレザーのコバがストロッピングを邪魔しません。
・狭い面は、内側に湾曲したナイフにも使いやすい設計。
・当店のお客様が使い慣れた形状を踏襲することで、違和感なくストロッピングできます。
・レザーの質はバークリバー同等。ウッドは松の木を採用。軽量かつ頑丈です。
・Bush Craft Inc.の焼き印ロゴ入り。ブランドがはっきりわかり、コピー品の流通を防ぎます。
トリプルサイド BOX ストロップ
箱型のストロップの3面にレザーを配置。 コンパウンド他、メンテ用品の収納に使える仕様となっております。
内部には、バークリバーのコンパウンドや、当店オリジナルコンパウンドを3本まで収納できる設計です。(オリジナルコンパウンドは後日発表となります)
レザーのサイズは、約45cm(縦)×6cm(横)と、最大クラス。このサイズは、メーカー品としては世界最大級だと思います。自作でも無いんじゃないか?(私は見たことない)。
【こだわりポイント】
・レザーのコバ(切断面)を密着させない製法により、隣り合うレザーのコバがストロッピングを邪魔しません。
・大型ナイフや斧のストロッピングにも耐える大きなレザーを配置。
・空間を有効活用する収納機能。
・レザーの質はバークリバー同等。ウッドは松の木を採用。軽量かつ頑丈です。
・Bush Craft Inc.の焼き印ロゴ入り。ブランドがはっきりわかり、コピー品の流通を防ぎます。
開発秘話
単純な製品に見えるかもしれませんが、色々と試行錯誤の末に、ストロップは完成しました。
ベースの木材は何にするか、レザーの厚みや質感、何面にするのか、全面同じ幅にするのか、等。
写真は、全て微妙に仕様の違うサンプル品です。
ヒンジの仕様や、木材の樹種、レザーの厚みや質感、収納スペースの確保や、板の厚み等、全てにこだわりぬいた、自信作です。
BOXタイプのヒンジ(開閉部の関節)が蝶番になっていて、少しガタガタと遊びがあるのは、設計上わざとそのようにしています。
『ココは壊れやすいから注意して!』というのを、言わずともわかるようにです。
細長いフタのためテコに弱く、いかに強いヒンジを目指そうとも限界があります。
当初は、ピン一本を貫くような設計でしたが、後に蝶番へと変更。
あまり頑丈に作れば、コストがかさみ高額に。
どう頑張っても壊れてしまう可能性があるなら、致命的な壊れ方にならず、簡単に修理できるようにしようと考え、それなりに値段も安くしました。
もし、何かしらの事故で無理な負荷がかかって壊れることがあれば、おそらく蝶番が先に壊れます。(蝶番を犠牲にしています)
同じようなものがホームセンター等で安く売ってますので、恐れ入りますが壊れてしまったら交換していただけると助かります。