今日は何と2冊も本を読んだぞ!
さっき紹介したこち亀と湊かなえさんの告白です。まあどっちも読みやすかったからな~。
ではレビューに参りましょう!
告白/湊 かなえ
¥1,470
Amazon.co.jp

内容紹介

我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それ ぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸らせた新人離れした圧倒的な筆力と、伏線が鏤められた緻密な構成力は、デビュー作とは思えぬ完成度である。



これは面白かった!いや、面白いという表現は語弊があるかもしれないね。時間を忘れて読みふけりました。本当一気に読んでしまったな~。そんだけ魅力のある内容だったんだろう。次がどうなるのか気になって仕方なくてね。

この話は担任の教師の娘が殺された事件を担任、生徒、生徒の家族と言った人たちからの証言や手記によって成り立っています。これがね~読んでいくと最初は怖い!って印象だったのが、やりきれない思いに変わったり、切ない思いに変わったりでした。なんか読後すぐの感想としてはやるせない話だったな~。ボタンの掛け違いがすべてを狂わせてしまったんだろうね。そんな印象を持ちました。

それにしても東野圭吾さんの赤い指でも思ったんだけど、過保護な母親ってどうしてこんなに見苦しいんだろね。なんか読んでて胸糞が悪くなったよ。母親は事件の責任を他に転嫁して、息子は悪くない、きっとそうだ!と思う。息子も事件を人のせいにする、自分を馬鹿にした人より優位に立ちたいから行動を起こす。親が親ならって言葉がピッタリと来るね。普通中学生にもなれば親離れのひとつも起こすのだろうが、そういうわけでもない。結果親も子離れが出来ていないし。この辺の話が読むのが痛くて苦痛だったな。最終的には、マザコンの話かよ!って思った。

しかしね~、最後は見事!って言いたい。こんなん不謹慎だけどさ。最後にまた恐ろしさがこみ上げてきました。何の救いも無い話だったけどね。できることならウェルテン先生視点の話や、他の角度からの告白も読みたかった!

ちなみにこれ映画化してるので、妄想キャストは無しです。森口悠子は松たか子で再生されたからね。と言っても映画は見てないんだよな~。どんな感じで映像化されているのかは興味があります。

さて評価は☆☆☆☆★(4.0)です。買って手元に置いておいてもいいかなぁ。多分読むたびに発見とかあると思うし。湊かなえさんの本は初めて読んだけど、この読みやすさに才能を感じました。また次も読んでみたいね。それと東野圭吾さんの悪意でも感じたんだけど、こういう手記や独白で語られる物語って割かし好きかもしれん。

ってことでレビューでした。明日は何を読もうか?また図書館に行って何冊か借りてくる予定の団長でした。あうっ!