地獄甲子園 | スピカの住み家

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気まぐれで更新します

ここ最近将棋の記事だらけで飽きてしまった。ここからはしばらく将棋を離れてみる。





「地獄甲子園」という漫画をご存知だろうか。
様々な方面で有名な漫☆画太郎さんの作品である。
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先日この作品を読む機会があった。
パッと見では野球漫画のようである。野球は好きだ。ネットでもタイトルだけは聞いたことがあったので、遅かれ早かれこの作品と出会うことは予想していたのだが…

読後、開けてはいけない扉を開いてしまったような感覚に陥った。
とんでもない作品だったのである。


まず、野球は行われない。
どういうことかわからないかもしれないが、実際そうなのだからしょうがない。
いきなり主人公と巨人並の不良が裏で喧嘩をするのだが、そこが早くも物語のハイライト。
主人公と不良が交互に球を相手に向かって投げ、死んだら負けという感じだ。互いに高校生とは思えない豪速球を投げ、終いには波動砲みたいなものが出る。痛々しい描写が多く、ややグロ注意。

ちなみに不良を巨人並と書いたが、これは大袈裟ではない。普通サイズの不良が巨人の足に踏み潰されて死ぬ描写があるくらいでかいのである。早くもツッコミどころ満載の展開に笑いが漏れる。

もうここからは私の文章力では到底めちゃくちゃっぷりを伝えることはできないので、内容についてはここまでにしておく。何度も書くが、とにかく死んで死んで死にまくるのである。そして最終回のオチは…思わず絶句した(笑)


私が驚いたのは内容だけでなく単行本の構成である。
物語の途中で突然訳のわからない別の作品が登場する。ラーメンや、学校物の話だ。
これも計算なのだろうか。とにかく私は笑ってしまった。くだらないオマケマンガといえるくらいの出来なのだが、そこがまた面白い。



意外と細部にもこだわっている。もちろんひどい内容だが…次巻予告があるのだが、特にひどいのが2巻から3巻に向けての次回予告である。

1~2巻の予告ではかなり大袈裟に何ページにも渡り書かれていた。
今回もそれを期待してページをめくってみたら…


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…まあなんとも理不尽な構成である。
良くも悪くもこんな破天荒なマンガは見たことがなかった。今ではこんなマンガを掲載することはできないだろう。ぜひ生きている内に読んでおくことをオススメしたい作品だ。


改めてブックオフで読み直してみると、まだまだ斬新な構成が残されていた。何度立ち読みしても飽きない。決して買うことはないだろうが…