スピカの住み家

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気まぐれで更新します

2日目です。この日は上位チームとの直接対決が続くため、超勝負の日でした。監督は2-2でもいいかなという感じで控えめでして、確かにひとつは負けてもおかしくないと思っていました。



5回戦 VS 東北大学OB会


GAO時代に何回も対戦したことのあるチームです。一人知っている方がいまして、推定10年ぶりくらいに指せるかなと思い、大将席に任命されました。


角交換振り飛車に対して穴熊に組み、筋違い角を打ってなかなかの態勢を築けたのですが、差を広げきれず魂の端攻めをされて形勢難解に。最後は自玉が耐えていたので勝ちになりました。棋譜だけ見たら読み切りで強いなあと思われていたと思います。読み切れているわけないねんな。


チームは6-1でした。6も稼げたのは大きいです。初日は3チームが全勝で同じ勝ち数で並んでいました。2位か3位かの差は、そういう勝負になるかもしれません。


6回戦 VS 北千住猛爆隊


1部で好きなチーム名は常笑会、2部だとレッツ西日暮里。じゃあ3部はというとお相手のチームです。昔からいらっしゃる、よく目立つ名前です。


始まる前にお相手のおじいさんから「お若いチームですね」と話しかけられました。最年長は何歳かと聞かれたので「上は40何歳から〜…」「最年少は12〜3」だと伝えると驚いていました。最年長を伝えたところで監督から「嘘はよくない!」って突っ込まれたので、もしかしたら50〜だったでしょうか。すみません。

しばらくほのぼのしていましたが、そんな甘い相手ではありませんでした。完全にヒカルの碁のダケさんでした。


将棋は相手の三間飛車にこちらの急戦。普通に仕掛けたつもりがかなりきれいにさばかれてしまい、早々に舟囲いから追い出される苦しい展開に。余しきれずに猛爆されました。

しかしそこから気合いと根性で受けまくり、相手のミス(最終盤でようやく)を引き出して攻めと時間を切らして勝ちました。さすがにただのおじいさんではないと思いましたね。社団戦は知らない人がかなり強いケースがよくあります。


チームは5-2。ちょっと気になったのは下を露骨に狙われたことです。一応全勝中ですしマークされるのは仕方ないですが、オーダー固定はまずいかという話になりました。


余談ですが社団戦には棋士や女流棋士も多くいらっしゃいます。やはりオーラがありますし、大体声をかけられていますね。また、妖精タカリンもいます。声かけてあげてください。


7回戦 VS 青学大OB


青学大OBもGAO時代によく戦いまして、Yさんがいらっしゃるイメージです。ここまで調子の出ないきゅんにYさんを当てようという話になりました。対石田流ならなんとかなると。ところが私と当たることになりました。一応、たまたま何日か前にソフトで方針を勉強したのでそれを目指していきました。


結果、大体ハマってまさかの完勝でした。感想戦でどこが悪かったかと調べてみても目立った悪手はなく、そもそもの作戦が悪かったのではという話まで。今後も味を占めようと思います。序盤の勉強は本当に大事。


今回は大激戦でした。監督が勝ちの局面から詰みを逃してしまい頭を抱えましたが、やぶが逆転勝ちでスコアは3-3に。そして残ったのが神でした。絶望的な局面から執念のミラクル逆転術でチームを救ってくれまして、まさしくヒーローでした。パリに匹敵するほど熱かったです。


8回戦 vs 常人研


普通の人達みたいなんで楽勝と思うじゃないですか。違うんです。本日最大の山場と思っていました。実際具体的に誰がいるかは一人しかわからなかったんですけど、それだけでも脅威でした。


私は珍しく6将で出陣。確かIさんを避けるためだった気がします。それでもきつい相手がとんできました。Oさん。私と同世代で全国大会にも出場されています。打ち上げじゃみんな知らなかったけどぱらくんに聞いたら知ってたのできっと有名なはず。


将棋は私の後手四間飛車に5筋位取りをされました。知らん。



悲しいことに棋譜がもう並びません。序中盤が緻密で難解でした。でもこんな感じの局面だったと思います。私は▲3九金打が第一感でソフトもそれを示していたんですが、それはジリ貧と思いました。▲2五桂が勝負手で、我ながら満足の手でした。自玉を広げながら▲3三銀を見せています。実際は△3九銀からかなり危険らしかったんですが、お相手も読み切れなかったようでした。当然私も読んでおりませぬ。で、私がいちばん嫌だったのが△6七金と打たれる手でした。3三の殺到はまだ足りないんです。でもちょっと抵抗あるかなと思っていたんですけど、お相手も長考して打ってきまして、参った強いわと。その後もいろいろもがいたんですがきっちり余されてしまい負けました。でも充実の内容ではありました。


チームはまたも大激戦。しかし先ほどよりもきつい状況でした。監督がまた逆転負けしたらしく、GAOだったら「(素敵な言葉)」の熱い声が飛び交っていたでしょう。とはいえ逆転勝ちや分の悪い相手に勝つなど頑張りまして、またも3-3となり残ったのは神でした。

どうやられても負けそうな局面から徐々に相手が慌て出して、あれよあれよという間に大逆転。もうですね、側から見ても相手がパニックになっているのが丸わかりでして、推定評価値-5000くらいから-1000くらいになった当たりでこっちが勝ったなと。

そしてまた4-3で制することができました。紡という字はかみとも読みます。そのお相手が終局後、ギャラリーの仲間にガチ謝罪?していたのが印象的でした。わかる。これ1ヵ月は引きずるんですよね。


この日はかなりの山場でしたが4連勝で切り抜けました。ただ、プレパラートくらいの薄氷スレスレでした。個人成績は7-1。無念。


この日、チームの課題もはっきり浮かび上がりまして、次戦に向けてどうするか何人かで話し合いました。通算8連勝だからといって余裕はないのです。恐らくこの辺りから下位のチームも降級するまいとドーピングしてくる可能性もありとーかつ。どうなるかわかりませんがいい結果が残せれば幸いです。