連合の神津会長/頑張れば賃金上がるという常識
2017年の春闘について「連合」の
神津会長はNHKのインタビューで
「頑張れば賃金が上がるという
常識を取り戻すことが極めて大事だ」
と話し、基本給を引き上げる「ベース
アップ」などを維持することが重要だ
という考えを示した・・・そうです。
「取り戻す」・・・ってどこかの政党の
選挙文言で陽の目を浴びるように
なった言葉ですね。
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この記事を見て「それじゃあ、今までは
頑張っても賃金は上がらなかったの?」
と言いたくなりますが、そもそもここで
言っている「頑張れば」って何?と思い
ます。
ビジネス社会では、言葉の意味・定義を
明確にしておかないとさまざまな誤解が
生じ悲劇が起こります。
あってはならないのは「頑張る=
長時間労働」という考え方です。
「長時間働けばその分時間外手当
(=残業代)が付くのが当たり前(法律
がそう指示しています)」ですから、
長時間働いて賃金が上がるのは
当たり前のことです。
むしろ、長時間働いて残業代が付かな
いほうがおかしいわけで(←法令違反)、
これまではそれが常識だった・・・という
のはうまくない話です。
「頑張る=長時間労働」は時代に逆行
する発想となります。
「長時間労働⇒賃金増える」は法律的
に当然なので、論理的にはナンセンス
な話になります。
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私が現役時代に話していた「頑張る」
の定義は「一つ上の職位の仕事を
する」ということです。
平社員であれば主任級の仕事をする
主任であれば係長級の仕事をする
係長であれば課長級の仕事をする
課長であれば部長級の仕事をする
・・・ということです。
そうするとどうなるか?
人事部門や経営者や部門リーダー
が放っておきません。
あいつは平社員なのにもうすでに主任
クラスの仕事をしているじゃないか!
何とたくましい社員だろうか!
仕事のレベルがもう主任クラスなんだ
から人事考課で主任に昇格させてあげ
なくっちゃ・・・となります。
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これが、企業内で「頑張る」という
ことの意味です。
昇格すれば当然賃金アップです。
これは今までも、そしてこれからも
絶えず「常識」であらねばいけないと
思いますし、併せてリーダーはこの
正当な人事評価や査定を行う意識を
持つことが重要だと思います。
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