天邪鬼(あまのじゃく)な人間という生き物
ある実験によると、アメリカのマクドナルドの
メニューにヘルシー野菜(サラダ)を加えた
ところ、ビッグマックの売上が驚異的に
伸びたそうです。
わかったことは、メニューにサラダが入って
いると、とりわけヘルシーではないもの=
もっとも太りそうな商品を選ぶ傾向があると
いうことです。
ちょっとした天邪鬼(あまのじゃく)的な
行動パターンなのかもしれません。
自販機でも同様の実験をしてみたそうです。
通常のジャンクフードの中にヘルシーな食べ
物(低カロリークッキーなど)を入れたところ、
多くの被験者は最もヘルシーでないお菓子
(この場合「チョコレート菓子」)を選ぶように
なったそうです。
・・・何が言えるのか?
つまり、人はそこに健全なものがあると
そのことに安心して「次はその健全な商品
にするけど今回は不健全な商品でいいや
・・・」という逆説的な心理が働くということ
のようです。
最後の防衛できる何かがあると思うと
そこで安心して、つい気が緩んだ行動に
出てしまう・・・そんなことが言えるそうです。
未来に安心感があると、途端に現在が
だらしなくなってしまう、ということです。
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目標を作っただけでもう満足してしまう人
も多いと言われます。
目標を立てただけなのに、なぜかそこで
満足してしまって終了・・・と。
目標を立てるのは、「未来を変える」ため
ではなくて「現在の自分を変える/現在
の自分の行動を変える」ためにあります。
「人間は急に変わらない」という大前提
に立った上で、何を変えるべきか、どの
ように変えるべきか、いつから変えるべき
かをサラリーマンは検討してみることが
大事です。
とかく、人間は天邪鬼(あまのじゃく)な
生き物です。
安心感を持つ工夫はもちろん大事なので
すが、そこに安穏としてしまって現状維持
を欲してしまうとちょっとうまくないのかも
しれないですね。