お金持ちがお金持ちでなくなっても・・・
ある政治家が当選後に何らかの事情で政治
家でなくなった場合、繰り上げ当選という形
で次点の人が政治家になれたりします。
大学入試でも、合格者が早い段階で辞退を
すれば補欠合格者が繰り上げ合格します。
上位にいる人がその地位を放棄して降り
たならば、代わりに下の地位にいる人が
その恩恵を受けることができる・・・という
ものです。
一方、刑法上の法律違反を犯した人が裁か
れたからといって別に被害者が救われる
わけではありません。
また、お金持ちがお金持ちでなくなった
(→貧乏人になった)からといって、
別に貧乏人がお金持ちになれるわけ
でもありません。
他力では本願成就とはならないという
パターンです。
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とかく、上にいる立場の人はその人格が
より厳格に求められる傾向があって、少し
でも失言や奇行をすると途端にマスコミで
叩かれたりします。
出る杭は打たれやすい、ということです。
仮に、お金持ちの人を羨(うらや)んでお金
持ちの居場所から蹴落とすようなことをした
ところで、下にいる人が上に上がれるわけ
ではなく、そこには繰上げ当選の概念は
存在していませんから、そんなことをしても
あまり意味がないことです。
せいぜい自分の嫉妬心が和らぐくらいです。
でも、それすらすぐに消えてなくなります。
つまりいつまで経っても満たされることは
ない・・・ということです。
この場合に言えるのは、自分の心が満たさ
れるのは自分自身がお金持ちになること
しかない・・・ということです。
他者の足を引っ張って嫉妬心を薄めるの
ではなく、嫉妬しないで自分自身がその
境地に達しようと鋭意努力することが大切
だと思います。