あたため資本主義 | 株式会社スーパーワン 代表ブログ

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あと戻りはしない。だけど、現在遠回り中。

最近、テレビを見ながらテレビに向かって突っ込みを入れることが多くなりました。おやじですねー。


昨日も、NHKスペシャル「マネー資本主義」(最終回)を見ながら、しきりに突っ込んでいました。


「さすがの毎日かーさんも、経済はてんでダメだな~」とか、


「いや、そりゃちがうだろ。講演会やりすぎてネタ切れなんじゃないの?」とか。


自分のことは思いっきり棚に上げて好き勝手言えるのは、相手がテレビだから。

出演者のみなさんごめんなさい。


そんなこんなで、番組はまとめへ。


司会者が、「これまでの資本主義に替わる、新しい資本主義を『○○資本主義』と名前をつけて下さい」という感じで難問を突きつけます。


出演者は、「絆の資本主義」、「物つくり資本主義」と答えていきます。


そこで私も思わずつっこみ。

「バランスでしょバランス。自由な競争と必要な帰省のバランスですよっ!」

と、ひとり突っ込んでいたら、長男が

「そうだよね、何事もバランスですよ」

といっちょ前な相づちを入れていました。


最後の出演者が、答えます。

「あたため資本主義」

と。

その出演者は「熱湯でも冷水でもない、適度な温度を保つことができる資本主義」といった感じの説明をしておられました。

まさに私もその通りだと思ったわけです。

そしてその出演者は、誰あろう、糸井重里氏でありました。


そして、司会はこう問いました。

「なぜ『あたたかい』ではなく「あたため」なのですか?」と。


糸井氏曰く。

「そこにあたたかい状況がある、というのではなく、みんなで『あたたかくする』みたいな感じしたかったので・・・」と(ままではありません。私の記憶+印象ですので)。


さすが天才ですね。すばらしいまとめでした。


人間には2つの本能が存在します。

ひとつは、動物として生存しようとする本能です。

もうひとつは、その本能から脱却しようとする本能です。


自由な競争は、生存本能に直結します。生存本能を発揮してこそ、人は生きる喜びを実感します。だから、むやみやたらに管理・規制することはできません。

しかし、弱肉強食の世界を延々と続けてゆくのならば、ヒトとして存在する意味を失ってゆきます。このように高度な文明を持つ意味もないのです。


適度に、自由な競争を促し、

適度に、規制すべき点を規制する。


つまり、バランスを保つことが大事。だと、私は思うのです。

それはまさに「あたため」です。

社会に属する者全てが意識せねば、丁度良いあたたかさは保てません。

誰が悪い、何が悪いではなく。です。


会社もそう。バランスです。

どんなに画期的で先進的な経営手法を用いても、

極寒、極暑になってしまっていては、いずれ無理が形になって現れます。

適度の温度を保には、温度を上げる社員がいれば、反対に下げる社員もいなければなりません。

ここで、大いに競争があっていいわけです。大いに議論すべきです。

経営者は、内に於いては、ルールある競争を促し、外に於いては、競争にルールを促してゆかねばなりません。


と、偉そうなことを考えてみた私でした。


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