久々の本の紹介です
私の大好きな佐々木正美先生の一冊。
亡くなられてからもこうして新装版が出てきて、本当に偉大な児童精神の礎を築いた先生だと思います。
3月は子ども達もソワソワの季節。
保護者会もそうですが、子育てや教育関係、保護者の方と話す機会が多いのですが
実は最近子供達が荒れている話題をよく聞きます。(これは八王子などに限らず)
我が子達も思春期に差し掛かり、乳幼児期の頃とは違った話題が増えてきました。
3歳の頃のイヤイヤ期に悩んでいたのが遠い昔のようです。
学校に提出する1年の振り返りシートには、息子自身が「声変わりをして驚いた」と記入してました
声変わりをしたことはそばにいて私も知っているけれど、息子自身がどう感じていたかをまさか振り返りシートで知るとは…って感じなのです。
学校である色々な出来事も低学年の娘は話してくれるけど、高学年の息子はあまり言わないので保護者会やママ友に聞いて知ることばかり
息子はとても穏やかなタイプで私とも仲良しだけど、最近少しずつ反抗もするようになってきて実は少しホッとしています。
そんな息子が、本日体調不良で久々の呼び出しがありお迎えに行ってきました。
お客様の来店30分前のことだったので、お客様に連絡しつつお迎えに行き、思いのほか元気そうなもうすぐ6年生になる息子に
「ママは仕事になるかもしれないけど平気?」と聞いてみたら
「家で仕事ならいい」とのこと
そうなんだ…!
普段は一緒に買い物もほとんど付いてきてくれないし、もう高学年だし平気だろうと思っていたけどうちの子はまだそばにいて欲しいのか、と。
子どもによって平気な子もいれば平気じゃない子もいるでしょう。
私はたまたま家で仕事をしているから対応ができることが多いけど、それが叶わない家庭も多いと思います。(お客様は予約変更してくださいました)
佐々木正美先生によると大切なことは
子どもは依存と反抗を繰り返して大人になる
依存(親に甘え体験)が多ければ反抗は小さくなり、依存が少なければ反抗は大きくなる
そして依存も反抗もないまま子ども時代を過ごすと、大人として成熟できない
そうです。
どちらも成長に大事なこと。
依存も反抗もできないというのは、多分巷でよく言われている毒親との関係がそれだと思います。
お母さんのメンタルが大事!と私は常々思っているからこそ、マタニティケアや子育て中の方へのリラクゼーションを提供していますが
お母さん自身が不安が強かったり、自分自身が満たされている感覚が持てないと子どもより自分が優先、な自己愛的な毒親になってしまうのかもしれません。
自分としては過保護なくらいにやっていると思っていても、子どもが足りないと感じればそれは足りないんですよね。
子育てに正解はないというのは、そういうところなんだろうなと思います。
その子の望みはなんなのかは、その子にしかわからないということ。
だから子どもの話を聞く、が大事なんですね。
みんなと同じものを与えられても、満たされない子もいるし
みんなと同じものがもらえなくても、親から大切にされている実感があり満たされていれば、他の人に与えられるような子もいます。
昨日、家族で買い物に行って私が会計が終わり
夫と娘のところに目をやると
2年生の娘は割と身長が高いのだけど、パパに甘えて一瞬抱っこしてもらってたんです。
久々に抱っこされて嬉しそうに笑っている娘を見たら、なんかホッコリしてしまいました。
もう小学生なのに、とか
人がたくさんいる場所なのに、とか
そういうことではなくて、本のタイトル
抱きしめよう 我が子のぜんぶ
これが全てだなぁって
本によると
もし子どもが問題行動を起こしたり、失敗したときこそ親の出番ですよ、と。
子どものためにプライドを捨てて、子どもの不始末をお父さん、お母さんが一緒に謝ってあげるから安心しなさい、と。
佐々木先生自身の子育てでは失敗などに対して怒ったことはないそうです。
頭ごなしに叱られるよりずっと響くだろうなって思います。
そして何より子どもはそんな時こそ自分が大切にされているって実感できるから、失敗や問題が起きた時はチャンスですよ、と佐々木正美先生はおっしゃっています。
思春期以降、本当に辛い時にそばにいてくれた友達、仲間でも同じでそこから人との繋がりの中で本当の幸せを見出していくのが人なのだと思いますが
その基盤となるものは、まず家族の中など乳幼児期の身近な大人達との関係から学ぶのだそうです。(親に限らず)
ものすごく責任を感じるし
ものすごく貴重な人生の体験でもあるし
ものすごく可能性も感じます。
私の世代は、正直家族間の課題がある人たちも少なくないと思います。
でも、私はいつからでもここから良くなっていけるんじゃないかなって
佐々木正美先生の本を読むとなんだかいつもそう思えるし、本の文章なのに先生から見守られている様なあたたかいまなざしを感じてしまうのです。