ある日のMくん(小5)のお家での話。
Mくんのお母さん、ちょっとご機嫌が悪いようです。
 

「あんた、ほんまに、ちゃんと分かってんの?」

「分かってるよぉ。」

「分かってんねんやったら、この点数は何なん?」

「・・・・・・。」

「やる気あんの? ほんまに。」

「あるよっ!」
 

この会話ですが、どこがおかしいか、分かりますか?

私の嫌いな「やる気」って言葉が出てきているところ?
(「やる気」については、ちょっと前に書きましたので、読んでいただければうれしいです。)

そこじゃないんです。

 
小2か小3ぐらいですと、分かる(レベル5)・できる(レベル6か7)ぐらいですので、分かったことは普通できるんです。
 
ところが小5にもなると、分かる(レベル15)・できる(レベル25)ぐらいになりますので、分かっただけではできないんです。

中3ともなると、分かる(レベル30)・できる(レベル50)ですし、高2なら、分かる(レベル50)・できる(レベル85)になります。

数字は適当です。ww
ざっくりイメージしていただくために、付けました。
 

小5にもなると、分かっただけでは「できない」んです。

これはスポーツや楽器などの習得を考えていただくと分かりやすいと思います。

飛んできた球を、棒切れで打ち返せばええんですよ(野球なんて)。
そうですか、分かりました!
といって、打席にいきなり立っても、ぼてぼてのゴロすら打てない。

「分かる」と「できる」の間を埋めるものが必要ですが・・・。


それが「練習」です。

 
スポーツや楽器と違って、勉強は一般的に、微妙な身体の動きのコントロールは要らないですから、スポーツや楽器と比べると、はるかに少ない練習量で身につきます。

長くなりますので、「練習」については、また別に書きますが、最初の会話を、修正してみます。(美しくね。ww)


「あんた、今回は練習をさぼったやろ?」

「ごめん・・・。そうやねん。」

「じゃあ、どうやったら、練習さぼらんとやれるようになるか、一緒に考えよか。」
 
「うん!」
 

美し過ぎましたでしょうか? ww


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