つま先に力が入りにくい人の足を見ると指が曲がっています。何とか地面を掴もうとしているからでしょうか?
足の指は伸びている方が、地面にフィットしやすいのですが、指を動かす習慣がない人や足の甲の骨を中足骨(ちゅうそくこつ)というのですが、指と同じ5本あるということがわからないと、指を曲げて地面を掴もうとします。
赤ちゃんの足は親指と小指が割合として大きい。そして、観察すると、親指と小指の動きが活発です。親指は背屈、小指は底屈して力を入れています。
大人の足もこの動きができると、足の甲まで使って、ローリングするように動きます。これができると足首も良く回ります。
おまけにこの動きが悪い人は以前も出てきた環椎の動きがなぜか悪い。環椎の動きが悪い人は足の親指に力が入りにくい。
そして股関節の動きにも影響する。親指が自由に動かないと脚を開く動きも悪くなる。足が地面を捉える力は足首、膝、股関節に伝わり、「体を起こす」動作に大きく作用しています。
心臓から最も遠い足の指。足のむくみが出やすい人はこの意識が薄いことが多いようです。
最後に強い不安感に駆られたり、一歩踏み出すことが出来ない人は足の意識が弱い。「地に足が着く」というように足の安定と柔軟性は行動するために大事な予備動作のひとつです。