あしたのパスタはアルデンテ [DVD]/リッカルド・スカルマチョ,ニコール・グリマウド,アレッサンドロ・プレツィオージ

¥3,990
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いつも借りようと思う作品がレンタル中だと、衝動借りしちゃうんですよね。 一応手帳にはメモってるんですけど、その日の気分で変わることがよくあります(汗) 2010年イタリア作品(日本公開は2011年)。

ローマに暮らす作家志望の青年トンマーゾ。 実家の老舗パスタ会社を継ぐ兄アントニオの社長就任を祝う晩餐会に出席するため、南イタリアのレッチェに帰郷する。 彼は晩餐会を前に、家族に黙ってきたある秘密を兄に告白する。 その秘密とは、家業を継ぐ気はなく小説家を目指していること、そして自分がゲイだということ。 共同経営者の一族が集結する晩餐会で、ついに覚悟を決めたトンマーゾが告白しようとした矢先、先手を打つようにアントニオが自分はゲイだと宣言してしまう。 父は怒りのあまりアントニオを勘当し、そのまま卒倒してしまう。 大混乱の中で告白のタイミングを逸したトンマーゾは、病床の父に頼られてしまい、共同経営者の娘で奔放な美女アルバと協力してパスタ工場の運営に当たるハメになるのだが。(allcinemaより抜粋)

自分の望む人生を生きてこそ、その価値が見出せるもの。 パスタ工場を営む家族の息子たちの暴露・秘密を描きつつ、昔祖母が決意した結婚とを上手くリンクさせて、人生を見つめる機会を与えてくれる映画でした。 ゲイだと告白しようとした正にそのとき、兄に先を越された弟トンマーゾが気の毒に思えたけど、気楽に生きてきた彼の修行のようにも思えたりして。 ゲイなのに、一緒に仕事をすることになったアルバとは何だか意味ありげな雰囲気も漂ってて、ゲイの恋人はどうなっちゃうの?って感じるシーンもありました。 登場人物がみんな個性的で、ローマから突然やってきたトンマーゾの恋人と友人たちのゲイっぽい振る舞いには、思わずにやっと笑ってしまいます(笑) イタリアの田舎町、アントニオの噂はすぐに広まり、色んな中傷が飛び交うけれど、姉と母親の女性陣は結構へっちゃらって感じました。 開き直って、わが道を行くのが一番幸せなんでしょうね。 偽りの自分を演じて暮らすなんて、考えただけでもしんどくなります。 あることがきっかけで、兄アントニオも帰ってこなければならなくなります。 はたして、家族の絆は取り戻せるのか? 家族再生のハートフルな物語ですが、心に残るかと言われると、ちょっと何か足りない感はあったような気がします。 私だけかもしれませんので、この映画がお好きな方は気にしないでくださいね。

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ローマのような都会ではカミングアウトしても大丈夫だけど、田舎町ではまだまだ受け入れてもらえないというところは、どこの国でも同じなんだなぁって感じました。 田舎と都会、長所もあれば短所もある。 ゲイも個性のひとつだと思えば、何でもないことなのにと思います。