アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場

 

【原題】EYE IN THE SKY/イギリス(2015年)

【監督】ギャヴィン・フッド

【製作】コリン・ファース,ジェド・ドハティ,デヴィッド・ランカスター

【出演】ヘレン・ミレン,アーロン・ポール,イアン・グレン,フィービー・フォックス,モニカ・ドラン,アラン・リックマン,バーカッド・アブディ,ジェレミー・ノーサム,他

【ストーリー】イギリス軍諜報機関のキャサリン・パウエル大佐(ヘレン・ミレン)は、ケニア・ナイロビ上空の偵察用ドローンからの情報を基に、戦地からほど遠いロンドンでアメリカとの合同軍事作戦を指揮している。大規模な自爆テロ計画の情報をキャッチした彼女は、アメリカの軍事基地にいるドローンパイロットのスティーブ(アーロン・ポール)に攻撃を命じるも、殺傷圏内に少女がいることが判明し……。

(シネマトゥデイより引用)

 

全然観に行く予定はなかったんですが、Twitterでの評判も良く、ブロガーさんの評価も高いので急きょ観に行くことにしました。コリン・ファースが製作に携わっているというのと、ヘレン・ミレン様の出演、故アラン・リックマンの遺作というのも手伝ったかな。でも、それは別として、本当にすごくいい映画でした! ネタバレしてるところもあるかもしれませんので、これから観る方はご注意を。

戦争映画は苦手だけど、この映画は激しい撃ち合いや血が流れるシーンは少なく、心理サスペンスのようでした。大規模な自爆テロが計画されているナイロビ。今、正にテロの準備が進んでいるアジトへ、ドローンから攻撃を仕掛けようとしたその時、そのすぐ傍でパンを売る少女の姿が捉えられ…

少女の命を犠牲にするか、これから起きるであろうテロでの80名以上の命を守るか。観ている間中ずっと緊迫感で押しつぶされそうでした。それまでに少女の日常生活も少し描かれていて、かわいらしい笑顔の健気な姿を観ていたから余計に。

現地に赴かず、ドローンの映像だけでこれだけのことができるのかと驚いたところもありますが、今の時代なら何でもできそう。邦題で「世界一安全な戦場」と副題がついている通り、攻撃をするかしないかの決定をするのは、机に向かうロンドンの会議室の軍人や政治家。

誰も女の子を犠牲にしたいなんて思ってはいない。だけど、テロリストを阻止することは不可欠…でも、責任も負いたくない。こんなに考えさせられる映画は久しぶりです。

指令を待つ軍人、決定権を持つ政治家、任務を遂行するパイロット… それぞれの表情から個々の思いが伝わってきます。平和ボケの私の心に届いたのは、最終的に手を下すことになるパイロットの気持ちかも。

いい映画だとは聞いていたけれど、まさか涙するとは思ってなくて、終盤は特に心揺さぶられました。後味がいいとは言えないし、観た人それぞれに「もし、自分なら…」という想いが過りそう。モラルを問われる心震える映画です。観て良かった。

 

(画像はすべてお借りしました)

 

ヘレン・ミレン様の軍服姿は凛々しく素敵でした。ただいつもの映画のようにあまり化粧っ気はなかったですが、それも良かったのかも。今回はパイロット役のアーロン・ポールに感情移入してしまいました。彼と助手の女性とのシーンが一番印象的です。

アラン・リックマンを偲んで…というエンドロールのテロップにもほろり。少し時間は経ちましたが、まだ何となく寂しい気持ちが残ります。

 

P.S.今週は月~水曜が出勤で、木曜からたまたま4連休になったのですが、観たい映画は21日以降に公開のものばかり。何もすることがないならと、明日まで待てなくてこの映画を観に行きましたが、正解でした。明日は皆さんきっと『沈黙』をご覧になるんだろうなぁと思いつつ、私はロマコメ観てきます~^^; 雪が心配ですが…。

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