ヘルプ 心がつなぐストーリー
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娘が四条河原町で買い物をしたいというので、じゃあ午後からはお母さんの映画に付き合ってとお願いし2人で鑑賞! 2011年アメリカ作品。

アメリカ南部、ミシシッピ州ジャクソン。 上流階級に生まれ、黒人メイドに育てられた白人女性スキーター(エマ・ストーン)。 作家志望の彼女は大学卒業後、地元の新聞社で家事に関するコラムの代筆を担当することに。 しかし家事に疎い彼女は、友人宅のベテラン黒人メイド、エイビリーン(ヴィオラ・デイヴィス)に相談する。 話を聞くうち、彼女たちが置かれた立場に違和感を覚え始める。 そして、黒人メイドたちの証言を集めて本にしようと思い立つ。 ところがエイビリーンは、黒人が真実を口にするようなことがあれば、この町では生きていけなくなると、取材を頑なに拒否するのだが。(allcinemaより抜粋)

1960年代、黒人女性はメイドの仕事にしか就くことができず、差別の激しかった時代。 大多数の白人女性が幼少期は母親よりも黒人メイドと過ごす時間が多く、育ての親と言っても過言ではないというところが、日本人には馴染みがなく、ちょっと理解し難いところかな。 でも、この映画を観れば、実情がどんなものだったかは、中2の娘でも分かったようです。 同じトイレを使うことも許されず、汚いとか、病気がうつるなんて言うなら、そんな人が調理した料理は食べられないはずだし、子供の世話なんて任せられないでしょう!って腹立たしく思いました。 大学を卒業し、手始めに地元の新聞社でコラムを書くことになった白人女性スキーターは、そんな黒人メイドたちの実情を本にしようと思い立ちます。 そこから、ベテラン黒人メイドのエイビリーンやエミーたちとの交流が始まります。 スキーターは自分を育ててくれたメイドへの想いもあるんですよね。 彼女が意地悪な白人女性ヒリーにした仕打ちや、エミーが作ったチョコレートパイのくだりは、可笑しくて思わず笑っちゃいました。 テーマは重く、黒人メイドだけでなく、男性も毎日が命がけで生きてるというのが伝わってくるのですが、そんな中にも笑いのエッセンスが散りばめられている秀作です。 146分と長尺だったので、中2の娘は飽きてしまうかもと思ったんですが、そんなことは心配無用でした! 鑑賞後、「お母さん、何回も涙が出たし顔ぐちゃぐちゃやろ」って聞いたら、娘も「私も何回か泣いたで」との答え。 「いい映画やったなぁ」と言って貰えて一緒に観た甲斐がありました。 一応1960年代のアメリカでの人種差別の話と言っておいたんですが、どこまで理解できたかなぁ。 笑いどころや、泣きどころは同じだから、差別の歴史を知らなくても、心に感じるものは同じだったんだろうと思います。 人として大切なものは何かを学んでくれたかなぁ。 もっとたくさん書きたいことがあったはずだけど、ネタバレいっぱいしてしまいそうなので終わります。 

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エマ・ストーンは相変わらず可愛くて、先日観た「小悪魔はなぜもてる」とはまた違った魅力がありました。 また、助演女優賞でオスカーを獲得したミニー役のオクタヴィア・スペンサーもやっぱり良かったです。 だけど、この映画にかなり貢献してるのは嫌な白人女性ヒリー役のブライス・ダラス・ハワード! 美人なんだけど、本当に憎らしくて、はまり役でした。

追記:娘は「僕等がいた」を観に来ていた学校の友だちと何人かに遭遇したのですが、この映画を観て良かったと言ってました。 私も珍しく、動悸も起こらず、トイレも大丈夫でしたよ(笑)