逆切れの太陽光業者、スラップ訴訟で敗訴 | 元太陽光発電技術者の道楽ブログ

元太陽光発電技術者の道楽ブログ

30年余り太陽光発電に携わってきましたが、リタイアすることにしました。
これまでの経験を活かし、我が家の屋根太陽光発電や購入した分譲太陽光発電所の状況・運営・評価などをはじめ、太陽光発電の技術に関連したことを中心に呟いていこうと思います。

私はスラップ訴訟と言う言葉を知らなかったのですが、住民の反対運動などを抑え込むために起こす訴訟のことを言うらしいです。太陽光発電でもスラップ訴訟が長野県の伊那市であったようですが、訴えた太陽光業者が敗訴しました(メガソーラースラップ訴訟、住民の勝訴)。

 

詳細が判らないので何とも言えませんが(上記リンクを参考にして下さい)、パネルと民家の距離が近いところでは2mぐらいまでになっているらしく、設置側にも無理があったところもあるなと言うのは判ります。

 

自然に優しいと言われた太陽光発電も、最近では自然破壊とまで言われるようになっていますので、設置する時には住民の理解を得ることが必須になっています。この訴訟の案件は2013年から3回の住民説明会を開いて2014年に稼働ということなので、太陽光発電所に対する反対運動がまだそれほど盛んでなかった頃かなと思います。

 

一般的に見ても反対運動と言うのは過激になりがちで、運動している人達の中には強硬な人も出てくるでしょう。このスラップ訴訟も反対者に中の一人を狙い撃ちにしているようなところがあり、よほど太陽光業者は腹を立ててしまったのでしょうが、やはりこういうものは我慢してしっかりと説明していかなければならないという教訓ですね。

 

消費者と直接商売するような会社の多くにはクレーム対応係のような人がいて、経験を積んだ人が我慢強くしっかりと説明をしてくれます。太陽光の世界は若い会社や小さな会社が多く、そこまで手が回っていないところが多くあります。今回のような事件が重なると太陽光発電業者の住民対応ももっと充実してくるのでしょうが、それはそれでコストアップの要因にもなります。

 

太陽光発電、まだまだ発展途上。

 

 

 

 

ブログランキングに参加しています。

ブログを面白いと思われましたら是非ボタンを押してください。


にほんブログ村