自宅のそばにメガソーラーができて、その反射光のために室温が52度にもなったという理由でパネルの撤去や賠償金の支払いを要求した訴訟がありました(太陽光パネルの反射光で室温が52度に!
)。しかし、窓から反射光が入ったぐらいで室温が52度になるなんて信じられず、報道内容だけでは今一つ内容が掴みにくかったので、もう少しこの事件の内容を調べたいと思っていました(太陽光発電の訴訟を調べてみようかな
)。
この訴訟は神戸地裁姫路支部で行われていて、先週、ちょうど関西に行く機会があったので、内容について調べることができました。
まず事件の現場が所轄裁判所と同じ姫路市の白鳥台なので、裁判所に行く前に現地に行ってきました。下の写真の矢印が被害者宅です。赤丸は反射光のクレームが出た時に対策として植えられた遮光用の植樹です。この赤丸の左の方の木には黒いネットがかけられています。これは特に被害者宅の遮光を強化するためにかけられているようです。太陽光パネルと住宅との間隔を撮ったものがその下の写真です。報道では間隔は数メートルと言うことでしたが10メートルぐらいありそうな気がします。
さて、現地状況が大体掴めましたので裁判所に行きました。初めてのことなので試行錯誤しましたが、事件番号27(ワ)710号、被告JAG国際エナジーの訴訟で、まだ係争中ですがこれまでの裁判記録の閲覧ができました。なお、閲覧の目的は(同業者として同じような)裁判の準備のためということにしました。
いや、やはり調べてみるものですね。さすがに裁判にするだけあっていろいろなデータをしっかりと揃えてあります。内容については次回詳しく説明しますが、結論として室温が52度になったのではないと言うことが判りました。室温は35度ほどです。時期は昨年8月上旬で一番暑い時ですから、エアコン無しですと35度の室温になっても不思議ないでしょう。
反射光は室温にほとんど影響を与えなかったと思いますが、パネルのせいでかなり眩しい被害が生じていることは確かです。対策として導入した植樹と遮光ネットで十分かどうかが係争の対象になるという印象を受けました。
次回に説明を続けます。
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