今、盛んに言われてるよねぇ・・・

ブラック企業


サービス残業やら、給料少ないのに

えげつないお仕事、きついお仕事

やらされたり、望んでない職場に

配置換えなんてさ・・・


家にはそんな事は関係ないと思って

いたのだけど、現実問題、自分の

家庭に振りかかるとは思ってもみなかった

青天の霹靂かい?


いや・・・どこにでもあるんだって事かもね


す~パパから、沈んだ声で電話がかかって来た


すげぇ~嫌な予感って、マジであるのね~と

思うほど、その電話には出たくない気がしたけど

取らない訳にもいかないので、出たさ


開口一番


「嫌な話じゃないでしょうね?」


「う・・・・・何で分った?」


「す~パパと20年以上夫婦してんだよ

 何となく、かけて来るタイミングかな」


「実はさ・・・」


一昨年、世間をにぎわした問題を起こした会社

そのツケが回って来たのか、早期退職者を

募る事になったらしいのだが、40、50代が

対象らしく、その人数が200人となあせる


す~パパはその対象年齢になるけれど

対象リストには名前は載っていなかった


ただ、条件的には悪くなくて、今なら

もれなく退職金の上乗せがあって、更には

次の就職先の斡旋相談もあると・・・


「どう思う?」


はっ?あんた、

辞めるつもりかよっ?


退職金は最高32ヶ月分?


でも、す~ぼもあと数年は私大並みの学費が

必要だし、仕送りもある


何より、す~こは中学生になったばかりだ


「転職先の条件が良くなければ、

 苦しいだけだよ」


「そうかなぁ?悪くないと思うけど」


「今のままでギリなのに・・・」


私はそんなにうまい話がある訳ないと、


彼を威圧ドンッ


した


「分った。でも面接に呼ばれたら

 覚悟して」


電話を切って、こんなにも疲れるなんて

嫌気がさして、めまいがした


2週間ほどして、予想以上に早期退職希望者が

出たために、案の定、す~パパは肩をたたかれる事は

なかったのだ


ホッと胸をなで下ろすと同時に、ほくそ笑んだ私に

待っていた、非常識などんでん返しとは・・・


また後日・・・