FMスクリーン | 印刷職人のしごとば

FMスクリーン

印刷職人のしごとば-印刷用語辞典

 FMスクリーンとは?

よくうちのブログ内でも出て来る【FMスクリーン】という言葉。
ここらでしっかり説明しておきたいと思います。

印刷をするときに困るのは、いわゆるモアレというもの。
通常CMYKの4版で印刷物は成り立っているので、
角度によっては網点がお互いに干渉して出てしまうもの。
これは、網点が均等な間隔で規則的に並んでいることが原因のひとつ。
通常のAMスクリーンでの印刷だと、4版それぞれの網点角度設定をし、
できるだけモアレが目立たないようにする。

↓これが、にっくきモアレ
印刷職人のしごとば-モアレ


まず、FMスクリーンはこのモアレが発生しない。
なおかつ、細かいディティールやなめらかなグラデーションが再現できます。
なぜなら、AMとFMではこんなに↓違うから!
これは、ちがうわっ!

印刷職人のしごとば-AMFM


この技法を応用して、
ビル・アトキンソン氏の写真集『WITHIN THE STONE』では、
一般的な網点より極小な20マイクロメートルのドットで超高精細な写真再現技術を開発。
通常のオフセット印刷の約1.5倍の濃淡表現を可能にしました。

これがサンエム得意のFMスクリーン。
最近頂いた写真集の仕事などでは、多様されています。
やはり、細かく深い再現性があるのが魅力の技法。

印刷職人のしごとば-語り手印刷親父