ダブルトーン | 印刷職人のしごとば

ダブルトーン

印刷職人のしごとば-印刷用語辞典


 ダブルトーンとは?


若い頃は、耳から入ってくる音楽を何度か聴いているうちに
自然に口ずさんでいると言うことがあったけれど、
最近は体が受け付けなくなっているみたいで
ほとんど「新しい音楽」が覚えられない。

でも、なつかしい歌はたくさんあって
ユーミンの「卒業写真」はそんななかの1曲だ。
個人的にはどちらかというと、
ファイファイセットの山本潤子さんの歌、という感じがする。
YouTubeに大村憲司のギターで山本潤子がうたう
「卒業写真」がでているけどなかなかいい。


学校のアルバムといえば、
幼稚園や小学校から高校・大学の卒業のときに
もらっていたものだった。
最近は少子化の影響をうけているのと、それに加えて
アルバムを購入するのが本人の任意になっていることもあって
部数が減少してきている。
そういったこともあって以前に比べると
制作のコストがものすごくかかるようになってしまった。


サンエムカラ-でもよく注文をもらう卒業アルバムだけれど、
だれでも1冊くらいは持っているにちがいない。
その中の顔写真はたいていダブルトーンで印刷されているよ、といえば
なるほど、と思い当たる人がいるだろう。


墨1色刷りだと平坦で深みに欠けるけれど、
主版をスミ、補色版をグレー(グレーといってもいろんな種類がある)で印刷すると、
ハイライト寄りの中間の諧調を補うことができるし、
アンダー部も2色のインキが乗るので、ダブルトーンを使えば、
より深みのある微妙な墨色が表現できる


深みのある墨色を表現するために
モノクロ写真と言っても、4色(分解)で印刷することもある。
ただ、この場合モアレが出たり色が転びやすいので、
一般にはダブルトーン(あるいはトリプルトーン)で印刷することになる。
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