年収4000万円Wさん(10)~婚活ファイル・その3 | きららの婚活珍道中!~結婚相談所で夫をゲットした熱き仲人・山本結子のブログ~

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きらら こと 結婚相談所で夫をゲットした熱きアラフォー仲人・きららマリッジ代表・山本結子です。

『絶対結婚する!!』
固い決意で結婚相談所に入会するも、全然うまくいかなくて…。
このブログでは、そんな私の婚活物語を「珍道中」と題してお届けしております♪

「出ようか」



食事が終わると早々に店を出た。


このあたりに1軒しかないレストラン。職員やその家族が訪れたら気まずいのだと言っていた。



車は走り出した。沈黙が続く。


その沈黙に耐えられなくなった私が口を開いた。






「そういえば、この間、私の大学時代の友達が結婚したんです」



「そう」




彼は短く答えた。




「彼女は旦那さんと共働きを始めたんです。忙しいけど、充実してるって言ってましたニコニコ

Wさんはハンドルを握り、進行方向を見つめたまま言った。



「あ~…甲斐性のない男と結婚すると大変だね。結婚してまで外で働かないといけないなんて」



その声には、軽蔑の色が込められていた。





わたしは ムカムカムカ…むかっ と腹立たしさが湧きあがってくるのを抑えられなかった。




この言葉を聞いてわかった。

いや、最初からわかっていたことだが


私とWさんの価値観は180度違う。



そして、はっきりした。


私は、結婚しても外で働きたいのだと。だって、働くことが好きなんだもの。




その時である。車が止まった。

目の前には海が広がっている。美しい風景の中


彼が私の顔に、自分の顔を近づけてきた。



キスされる!?

(((゜д゜;)))



私はとっさに ブン!! と顔を下に向けた。


行き場を失った彼の唇が、私の前髪にあたる。




…うわ~~、きまずーーーい………

( ̄_ ̄ i)





私は、下を向いたままで言った。


「Wさん、すみません。どこにもよらずに駅に向かってください。私、今日はもう帰ります」




駅に着くと、Wさんは東京までの切符を買ってくれた。

飲み物と、お弁当と、家族へのお土産まで買ってくれた。


動き出した電車に、彼はホームから手を振った。

姿が見えなくなるまで、ずっと、手を振っていた。





いい人なんだ。それはわかってる。



ただ、私とは合わなかった。それだけのこと。



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読んでくださってありがとうございました。

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