タイロン・ツゥーゲVSポール・スミス | ボクシングライフW

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趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

これは昨日行われたWBASミドル級タイトルマッチ。
夜中に目が覚めて運良く結果を知らずに見る事ができた。

ツゥーゲはマスケ以来隆盛を誇ったドイツボクシング界の最後の砦。先日、暴走を続けるWBAがツゥーゲの上にグローブスをスーパー王者にして面白くないだろう。

ポールは今、隆盛を誇るイギリスのスミス四兄弟の1人。

スミスがガードを固めて前に出る。ツゥーゲはガードの上にジャブを散らしながら打ち終わり、ガードの隙間を狙う。ツゥーゲの手数とボディがポイントを奪う。ただし、ダメージを与える程ではない。

スミスは初回から一貫して前に出る………と書けば聞こえは言いが実際は柔軟性に欠け、前半はほぼ同じ展開でポイントを奪われる。

7ラウンド辺りからスミスはボディを交えツゥーゲの足を止めようと試みるが、却って隙が多くなりクリーンヒットを許す悪循環。

後のないスミスは手数を増やすが、自分のペースで戦い続けているツゥーゲはスタミナが残っており逆に手数で押し返される。手を出せばガードが空きジャブを貰う頻度が増える。
11ラウンドは両者激しく打ち合う。スミスはもう少し早くこの展開に持ち込みたかった。

最終ラウンドラスト5秒、プッシングに見えたがスミスが派手にダウン。立ち上がった所でゴング。

採点は3者共に119―108の大差でツゥーゲ。
ドイツボクシング界は守られた。

さてWBAはスーパー王者決定戦と言う暴挙をやらかし、ツゥーゲとは別にグローブスがスーパー王者になった。
この場合、どちらが挑戦者になってファイトマネーの配分はどうなるのだろう?
ツゥーゲはドイツの先輩、ロッシジャーニがWBCを訴えたように、WBAを訴えてボクシング界を少しはマシにしてほしい。