直接的より間接的にこられたほうが堪える時があります。
外国のホラーは平気なんだけど日本のは怖い(観れません 笑)
「バトル・ロワイヤル」みたいのは平気なんだけど、今日観た映画はチット堪えました・・・そして考えさせられました。
今日の映画はダンカンの初監督作品映画
「七人の弔い」
駅まで迎えに来たバスに揺られて、人気の無い山間にキャンプに来た七組の親子。
楽しい2泊3日のキャンプのはずなのに浮かない顔の子供達。
大人達は、いつもと違って優しかった・・・
キャンプの指導員、垣内(ダンカン)は大人だけを集めて説明を始まる。
アタッシュケースの中の大金を見せて・・・
「秘密厳守と言う事で、前金で500万。口止め料です。
気がお代わり無く、お子さんをお売りになっていただけるなら、残り4500万お払いします。
親子最後の2泊3日のキャンプです・・・最後の思い出をお楽しみください・・・」
理由はそれぞれ。
会社が倒産した。
借金が返せない。
博打のお金が無い。
前の妻に似てきた。
お布施が足りない。
ただ気に入らない・・・・何らかの理由で子供達は体罰を受け、虐待されていた。
親達は児童相談所に目を付けられ、このまま虐待する事、エスカレートして殺してしまうこと、そして逆に殺されてしまうことを恐れ、お金で子供を売る事にした。
そして買う側は、より健康な肉体(臓器)を求めて、キャンプをし体力測定をしようとしていた。
最初に気づいてしまったのは、両親の話を布団の中で聞いてしまった翔子。
子供達の中では年長な潤平(中村友也)や晴美(川原真琴)も、急に優しくなった両親や、時折、親達が垣内に話すお金の話で、疑惑を抱いていく。
七人の子供達の運命は・・・・
ハッキリ言って笑えませんでした。
レンタルパッケージの裏には「ブラック・ユーモア・・・」みたいな事が書いてあった様な気がしたんだけどドコで笑うんでしょうか?
でも、最近の新聞記事を読むと、「子供が親を・・・」「親が子供を・・・」みたいな悲しくなるような記事が溢れてます。
そんな世の中で、少し考えるにはイイ作品名様な気がします。
皮肉な事にキャンプで親子の絆を再確認してしまう親。
ほんとダメダメな親。
大人はホント身勝手。
虐待されながらも親を愛してやまない子供達。
ストーリーのラストに、親達の計画を見破った子供達が親達にたいして最後の選択をさせます。
その場面は感動的すらありました。
そして、子役のみんながとっても個性的で最高でした。
ダンカン作品・・・これからも(少し)期待して行きたいです。
【子供は無限の可能性を秘めているんです!度 ☆☆☆☆☆】
2005年【日】
監督 ダンカン
出演 ダンカン 渡辺いっけい 高橋ひとみ いしのようこ 温水洋一 山崎一 川原真琴 中村友也 他