誠の求道録
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ケニアの動物写真展

友人のクラウドファンディングの紹介が続いて(宣伝のようで)恐縮ですが、良いと思うものは伝えたいと思います。

※前回紹介させていただいた友人の果物加工事業ですが、最終日に目標金額に達してプロジェクトが成立しました!
このブログを通じて関心を持って下さった方、支援してくださった方々に、心から御礼申し上げます。

博士号を持っていることから皆に「ハカセ」の愛称で親しまれ、野生動物の本場ケニアに来た当初「野球少年がプロ野球選手になったような気持ち」と語っていた協力隊時代の友人が、このたびケニアの大自然を紹介する写真展を新宿で企画しています。
READYFOR「ケニアの大自然を紹介する写真展を開催し、ゾウの森を守りたい!」
(フェイスブックページはこちら

「ケニア」「野生動物」等と聞いて琴線に触れる方は、ぜひこの写真展を訪れてほしいと思います。(支援の方も、あと3日で55,000円を必要としています。)
きっと、目を見張るような美しい写真と、臨場感あふれる体験談に触れられることと思います。

まったく勝負にはなりませんが、私自身のサファリ体験からの写真も何枚かついでにご紹介しておきたいと思います。

ウォーターバック(?、ナクル湖国立公園)

ライオンとヌーの群れ(マサイマラ国立公園)

シマウマ(ツァボ東国立公園)

バッファロー(ツァボ東国立公園)

ゾウ(ツァボ東国立公園)

写真展の目的の一つでもある「野生動物の保護」に関する私の生々しい記憶の一つは、ケニアでの配属先だった専門学校の学生の一人が、レンジャー(公園保護官)として国立公園でパトロールをしていたところ、密猟者に殺されたという出来事です。
その学生(男)ともう一人女性のレンジャーが同時に殺害されたのですが、かなりの惨殺だったと聞きました。
多くの学生がいる中、私は特に彼を記憶してはいなかったのですが、笑顔の挨拶の一回や二回は校内で交わしていただろうと思うと、残念でかわいそうでなりませんでした。

最後に、「野生動物保護」というテーマで共通する、私がケニア滞在時代にお会いした方の心動かされるスピーチをご紹介したいと思います。(英語しかなく、日本語字幕を付けられたら、と思っているのですが)
The future of wildlife conservation?(Raabia Hawa)

住んでいた町のスーパーのインド系のオーナーが、よくパーティーを催して、私たち外国人ボランティアも招いてくれていたのですが、ある時一際きれいな方がいると思って話し掛けたのがこの方で、ラジオの仕事をしていると言っていたのですが、今は野生動物の保護に全力を挙げているようです。

こういったテーマについてより深く知りたい方も、そうでない方も、ぜひハカセの写真展へ!

ケニアで果物加工事業

ケニアで同時期に協力隊として活動していた友人が、社会企業家としてケニアで果物加工の事業を始めています。
クラウドファンディングで支援金を募っているのですが、あと4日で319,000円が集まらないと、目標に達することができない(!)という状況です。
https://readyfor.jp/projects/kenya-mango-project

「新着情報」欄にも、丁寧なレポートが書かれていて、私にとってはケニアのいい思い出も嫌なことも、風に乗ってよみがえって来るようです。
過去の先進国による利益のみを追求した投資が、却って途上国に不幸をもたらしてきたケースも少なくないといわれる中、人と産業を育て、雇用と利益を生むWin-winのビジネスが、アフリカで新たに芽を出そうとしています。



ケニア時代の自宅で、停電時に灯油ランプに照らしながら食べたマンゴーもおいしかったです

私自身、協力隊時代からの問題意識に手をつけることもままならず学生という立場に甘んじている中、果敢かつ綿密に行動している友人は尊敬しますし、がんばってほしいです!
クラウドファンディングで寄付をし、引き換え品を手にすることなどを通して、つながりや関心を持って下さる方が少しでもいらっしゃれば、と願っています。






P.S.
ケニア時代に、何度も一緒にサッカーをやった日本人の友人が、つい先日ナイロビで交通事故で亡くなったということを、知りました。
若いけど、日本人離れした度胸があって頭も切れる男でした。
急過ぎる無情さに、まだ自分の認識が受容できず、信じ切れないとしか言えません。
彼の将来が突然、絶たれてしまったことはやりきれないですが、我々の心の中で彼は生き続け、我々は彼の分まで生きていきます。

鬱?

相変わらず恵まれた日常を送っているのですが、数日前から気分がすぐれないのです。
異国にいることや独身といった、前から漠然とはあっても大して問題にしていなかった寂しさが急に募ってくるようになり、辛かったのでSNSで友人に向けて心情を吐露していました。
励ましてくれた友人たちの中の一人、前学期に一緒にプロジェクトをやったインド人の女の子が、心配して「マコト、大丈夫?」とメールをくれたので「ありがとう。大丈夫だよ!」と返事。
それでも「本当に?何があったの?」とさらに気にかけてくれるので、下らないことで恥ずかしいなと思いつつ、思っていたことを話しました。
「全ての事には正しい時期がある、ということを覚えておいてね。それまでは何も手に入らないの。だから元気だして、そのうち全部解決するから!」という励まし・教訓と、
「誰かと会話がしたいときには、いつでも私を頼っていいよ。」と付け加えてくれました。
ありがたくて、数日の間に何度そのメッセージを読み直して感謝したか分かりません。

翌日には、家に遊びに来た友人が「お前、大丈夫か?」といって「俺もおんなじだよ。気持ち分かるよ」とひとしきり話してくれました。
それから、夕食においしいオーダーメイドのピザをゲットしに車で連れて行ってもらい、家で食べているところで、酒好きのルームメイトがワインを買ってきたので、一緒に飲みながらテレビでお笑い芸人のショーを見てリラックスしました。
自分の置かれている境遇に感謝せずにはいられませんでした。

ところが、それから翌朝になってもやはり活動が鈍いのです。
大学院生の勉強というのは、授業に出る以外の時間に自己管理して進めなければいけない部分が多いので、確かにモチベーション維持が難しい一面はあります。
宿題などやらなければいけないことは多いのですが、全然手に付かず、十分過ぎるほど寝ているのに、ただ横になるしかありませんでした。
鬱のようだなと気付き、日本にいる鬱気味の友人や、前学期に急に鬱になってクラスに来なくなってしまった中国人のクラスメートを思い出し「あぁ、こんな感じなのか」とどうしようもなく布団をかぶっていました。
自暴自棄な考えが去来する中、今週はコースの評価の25%を占めるプレゼンが一つ迫っている、一年間続けてきた好成績の評定平均をここで簡単に下げていいものか、と目の前に肉食獣が現れたように現実にハッとして、とりあえず解決の糸口として大学の広い芝生に行くことを考えました。
ずっと前に読んだ本に、砂や土の上に座ったり体を埋めたりすることが、体内の毒素や宿便を排出させるのを助ける非常にいい健康法だ、と書いてあって、科学的な根拠などは分からないのですが、動物の行動などを見ていても一理あるのではないか、と思っていて、人工物ばかりの部屋を出て、土の上に座ることで気分もよくなるかも、と思ったのです。
そういえば、ケニアに行った頃にも、都会にないエネルギーを素朴な環境から感じていたことがありました。

幸い、天気は晴れ。
起き上がって自転車に乗るだけの力は出たものの、大したことのない傾斜道で止まりそうになったのは初めてのことでした。
大学に着いて、図書館で勉強する学生たちを尻目に、ポータブルWifiとバッテリーに物を言わせて、芝生に座り込んでPCを開きます。
日曜日ながら、同じようなことをやっている学生は結構います。
それでも勉強には身が入りませんでしたが、ポカポカとした太陽に照らされ、気持ちは良いなぁと思いました。
芝生を横切ってやってくる人がいると思ったら、インド人でガタイのいいクラスメートの男女2人でした。
「今朝8時まで夜通しプロジェクトの準備をしてたよ。今も、図書館でグループミーティングがあって、別の科目の宿題を出したとこだよ。」などと、改めて自分の怠けっぷりに喝を入れたくなるような言葉を聞きました。
友人との会話が良かったのか、太陽と土が良かったのか、それから少しずつ勉強への興味を取り戻して、本を読み進めることができました。
日も傾いてきたところで、家に帰ることにしました。
相変わらず、自転車での傾斜はきつい…。

もしや、単に体力が落ちているのか…。
だいぶ昔に読んだ別の本では、「人のフィットネスレベルと鬱の発生割合は反比例する」というようなことが書いてありました。
運動を全然しなくても精神的に健康な人はいますし、個人差はあるでしょうが、体力が一流レベルで鬱になるようなことは(色々な理由から)極めて少ない、といったことだと思います。
私も10代の頃は常に悩んでいるような人間だったのが、大学で相撲をやって、比類ないほど苦しい練習を数ヶ月と続けているうちに、悩みの種を何も突き詰めていないにも関わらず、全て悩みではなくなっていたという実体験があります。
(もしくは、裸足で土を踏んでいたことが良かったのかな…。)
メカニズムについては分かりませんが、心と体は繋がっているんですよね。
今回も案外単純かもしれないので、少しでも状況を好転させるため、しばらく自転車で体力の回復に努めたいと思います。
そして寒くなるまで、天気のいい日は芝生。

数時間前までが嘘のように今はすこぶる元気なので、ご心配は無用ですよ:)
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