誠の求道録 -4ページ目

留学生

留学生オフィスに用事があったので出掛け、照りつける日差しの下、広大なキャンパスを歩いていると、前学期に一緒のコースを取っていたリベリア人の友人と会った。
「夏はどうだった?」というのと、まさにエボラが大流行しているが、家族や友人は大丈夫かと聞いた。
「兄弟が首都に住んでいるが、そこから遠い村落部でしか流行っていないから大丈夫だ」ということだったので、ひと安心。
自分がケニアにいて、東日本大震災が起きたときに初めて気付いたが、遠い故郷で災害が起きた時に、一言心配の言葉をかけてもらえる、というのは有り難いことだったから、彼と会ったらそれだけはしないと、と思っていた。

その後、大学院生歓迎イベントが催されていたので、行ってみることにした。
たくさんの新しい大学院生と話す機会があり、日本語を勉強したり、日本に行ったことがあるという中国人の女子学生たちや、日本に5回も来たことがあるという台湾人の男子学生と連絡先を交換。
「Makoto?じゃあ日本人?アニメのキャラクターと同じ!」と感激してくれたりする。
去年このイベントで出会って、いきなり尖閣諸島の話になった中国人の女子学生も、話し掛けにきた。

帰宅してしばらくすると、既に一年の付き合いになるルームメイトの友達が遊びに来た。
ルームメイトはコンゴ共和国の出身で、その友人はトーゴ出身。
日本から持ってきた『東京ばな奈ツリー チョコバナナ味』を出すと、「これはうまい!」と、まだ食べていないルームメイト達の分を残してあっという間に無くなった。
それから車に乗って、アフリカ音楽などを聴きながら、夕食を買いに行く。
今日は日本食を、ということになったが、まぁ「かろうじて日本食」であった。
友人は、お土産にあげた徳利とおちょこを喜んで、早速それでワインを飲んでいた。

そんな新旧の交友を温めた金曜日の夜だった。

データ・サイエンス

今日、第一回目を迎えたコースは『Digging into Data(データを掘り下げる)』。
今はやりの「ビッグデータ」「データ・サイエンス」といったキーワードにつながる分野だけあって、人気がある。
最初は、定員一杯で履修できないと思っていたが、直前になってキャンセル者が出たので入ることができた。
このコースの前段階ともいわれる『Information for Decision Making(意思決定のための情報=SPSSを使った統計学)』を前学期一緒に履修した学生が多くいて、今日も数ヶ月ぶりの挨拶がたくさん。

今日は例によってイントロダクションだが、早速フリーのプログラミングパッケージであるRと、そのグラフィカル・インターフェイス(GUI)である RStudioをインストールして、サンプルデータの簡単な分析をやった。
統計情報やグラフなどが簡単に出せて、面白かった。

しかし、改めて思うけど、アメリカの人って早口だなぁ(と先生を見ていて思った)。
文と文の区切りなんて、無いに等しい。
早口でしゃべらないと頭の回転が悪いと思われるような節があるから、自分の自己紹介も、なんか違う人を演じてるみたいに早口になった。

初ビジネススクール

今日の夜のコースは、活気があった。

『Strategic Management for NonProfit and Public Organizations(非営利・公共団体のための戦略的マネージメント)』。
このコースは、自分の所属する College of Information Studies(情報学部)とは関係なく、公共政策学部(School of Public Policy)ビジネススクール(School of Business)から提供されているコースだが、自分のプログラムでも、他のスクールの授業を修了単位に含めることが可能となっている。

ビジネススクールの空気に、圧倒され、気おくれしそうになるのは、学生の平均年齢が高いからなのか、学生がより優秀なのか、流暢な英語を話すネイティブの比率が高いからなのか…。

先生も、非常にパッションのある方で、自分の人間的成長にも資するような、楽しみなコースだ。