7月10日、せたカフェ開催の認知症カフェにて
成年後見制度のことをお話しさせていただきました。
せたカフェとは、世田谷区を中心にした多職種連携によるケアコミュニティです。
いろんな業種、いろんな年齢の方々が定期的に集まり、
勉強会をしたり飲み会をしたり、地域がつながる仕組みを実践されています。
主催者のおひとりである、フリーライターの中澤まゆみさんが
詳細なレポートをしてくださったので、引用させていただきます。
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司法書士の村山澄江さんに「成年後見制度」をわかりやすく
話してもらおうと企画した昨日の「認知症カフェ」。
実際に相談や後見業務を数多く行っているだけに、
リアルな成年後見の話も次々と飛び出して、
今までイメージがつかめなかった人たちにも、納得できるトークだったと思います。
村山さんには、今回、こんな質問をしました。
① 村山さんは、相談件数200件以上、とのことですが、成年後見関係ではどういう相談が多いですか? 実際にどんな人の後見をしていますか? 引き受けた例、引き受けなかった例の具体例をお話ください。そもそも、村山さんが後見業務をやろうと思ったきっかけは何でしたか?
② 認知症の人にとって、なぜ成年後見制度を利用するといいのか、具体例を出しながら説明ください。
③ 法定後見と任意後見について、違いと利用状況(利用者数、誰が後見を行っているかも含む)を教えてください。弁護士、司法書士、社会福祉士の違いについて。どういう人がどういう後見を使うといいのか、助言もお願いします。
④ 任意後見で大切な点(3点セット=任意後見契約、委任契約、遺言を含む)について、説明ください。
⑤ 費用についてお聞きします。相場、手続きの料金、任意後見がスタートする前の料金などを教えてください。最近、後見人の使い込みが取り上げられていますが、その対策などもお教えください。
⑥ 最後に「後見業務をやっていてよかった」と、村山さんが心から思ったケースがありましたら、教えてください。
利用のケースでいちばん多いのは、「銀行の手続きができなくなったこと」だとか。
以下、「不動産を売却して施設や入院費にあてたい」「相続が発生し、
相続人の中に認知症の人がいる」「詐欺被害から守りたい」
「親族による年金などの使い込み」「子どもに障害がある」
「おひとりさまの老後が心配」と続く。
村山さんが成年後見業務を始めたのは、おばあちゃん子だったという自らの体験から。
自分がかかわることで高齢者の問題を少しでも減らすことができたら、
という思いがあるそうです。
ケアマネジャーや医師とも連携を取って後見業務を行っている、という言葉に、参加者が大きくうなづいていました。
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せたカフェのすごいところは、近所の人たちが楽しんで情報交換をしており
すべて生活に役立っているということ。
80代の方も「成年後見」について聴きたかったと参加くださっていました。
高齢化がますます進むにつれ、こういった小さなコミュニティの存在はとても大切です。
外に出るきっかけづくりとしても、
会う仲間がいることのすばらしさを実感する集まりです(^^)
今回、会場として提供していただいたデイホームみのりの庭は、
高齢者施設とは思えないくらいおしゃれで快適な空間でした。
こういう場所なら、施設に抵抗がある方でも行きやすいですね('◇')ゞ
ちなみに、中澤まゆみさんの著書はとってもわかりやすくておすすめです。
おひとりさまの老後をどう準備するか、なにからやればいいのか、
迷っている方はぜひ読んでみてください。
↓多数ある著書のなかでも、これから入るととても分かりやすいですよ♪
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