アメリカのジャネット・ナポリターノ(Janet Napolitano)国土安全保障省長官は、"public health emergency"「公衆衛生非常事態」を宣言しました。 豚インフルエンザに関連してのものです。
アメリカの感染者数が20人(ニューヨーク・オハイオ・カリフォルニア・カンザス・テキサス)を超えたことを考え、深刻な事態と判断してのものと思われます。これにより、感染を疑われる人物に対し、検査を強制的受けさせることが可能となりました。
しかし、WHOは警戒レベルを「フェイズ3」のままと、据え置きの状態を発表しています。緊急事態ではあるが、「フェイズ4」の一部地域での感染拡大にまでは至っていないということでしょう。28日の会議で、今後の方針が決定されるとのこと。
■Current WHO phase of pandemic alert
現在の状況は刻一刻と変化しています。
突然の熱と咳、体の痛みを感じたら、すぐに発熱相談センターへ相談をしましょう。
★パンデミック時は、病院での感染もあるので注意です
新しい情報では、カナダで6人が感染。イスラエルで1人、スペインで3人が感染を疑われているとのこと。昨日のまとめに近いですが、各国の動きや情報を記載しておきます。
①ニュージーランド 10人13人に感染の可能性あり
②イギリス British Airwaysの乗務員を検査、結果は「陰性」
③アメリカ 5つの州で20人が感染
④カナダ 6人が感染
⑤フランス 4人に可能性あり
⑥スペイン 3人に可能性あり →1人感染へ
⑦イスラエル 1人に可能性あり ※ソース
⑧メキシコ 81人103人149人の死者と約1400人1995人の患者
⑨ロシア 肉製品の旅行客の持ち込み禁止とメキシコからの輸入禁止&アメリカのカリフォルニア、テキサスとカンザスの肉製品の輸入禁止
⑩中国 旅行客などへ風邪の報告を行う緊急通知を発表
⑪インドネシア 空港で旅行者の為の監視ポイント増設&隔離の準備
⑫韓国 被災地への旅行に警告
⑬イタリア 被災地への旅行に延期を促す
⑭ポーランド 被災地への旅行に延期を促す
⑮ベネズエラ 被災地への旅行に延期を促す
⑯オーストラリア 空港での健康の監視
⑰フィリピン 政府が抱擁とキスに警告
⑱日本 成田空港に温度センサーを設置
外務省 → 渡航の是非を検討して下さい
■昨日の記事 豚インフルエンザ 世界での感染報告
■Swine flu illness in the United States and Mexico - update 2
WHOの最新の発表によると、アメリカでの感染が確認されたのは、ニューヨークで8人、カリフォルニアで7人、テキサスで2人、カンザスで2人とオハイオの1人の合計20人とのことです。死者は0人で、短い入院のみで、穏やかな兆候のようです。これらのウイルスは、A/H1N1の新型の亜種と見られています。
アメリカが「公衆衛生非常事態」を宣言したことで、各国の動きに変化が見られる可能性もあります。WHOは静観のようですが、これも今後動きがある可能性があるように思えてきました。
世界各国で調査中の事例の感染が確認されたなら、世界的な対応を取らざるを得ない状況になると思われます。海外の専門家の考えでは、増加が進むとパンデミックになる可能性もあるとのことです。
各国の対応のように、日本から被災地への出入国には、注意が必要です。若い世代に発病するなど、年齢に関係はないようですので、外出の際は、手洗いとうがい、マスクなど充分注意をして下さい。
メキシコとアメリカとの差が気になりますね
↓関連映像
豚インフルエンザ アメリカ疾病対策センター、「感染拡大を封じ込めるのは困難」
Health Ministry steps up surveillance for flu
Public Heath Emergency Declared for Swine Flu Ou
■厚生労働省相談窓口 03-3501-9031
「国民の皆様には、正しい情報に基づいた冷静な対応をお願いします。」
■なんとなく雰囲気で
関連過去記事