アークエンジェル 高島市今津町酒波の住民とトラブル | RE:SUKI

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考えましょう

滋賀県高島市今津町酒波の住民が、伝染性の皮膚病の犬約60匹を飼育する計画を立てている団体に反対し座り込みを行いました。


高島市の海東英和市長もブログで反対を表明するという流れになっています。


↓市長のブログねこへび

http://kaitohi.exblog.jp/6316033/

http://kaitohi.exblog.jp/6316197/


「AAの車が京都東インターから大阪に向かったことを確認し、集団は一旦解散し見張りの継続に移行しました」


10月6日21時更新のブログに市長は書かれていますので、現在も見張りを行っているようです。


10月6日の午前に、ワゴン車2台で飼育施設に搬入しようとしたようですが、それを阻止しようとする住民200名が座り込みをし、8時間もの間にらみ合いが続いたとの事。


ワゴン車は、施設への搬入をあきらめたようです。


「病気感染や鳴き声、においが心配」

「ふん尿の処理で地下水に影響が出る」


住民はこのように反対しているようです。


この60匹の皮膚病の犬を運び込もうとしている団体は「アークエンジェル」(略AA)という大阪の動物愛護団体です。


この名前に聞き覚えのある方がいらっしゃると思います。


以前私も書いたのですが、ひろしまドッグパーク」で580頭の犬が衰弱していた問題時に、犬を援助すると寄付金を集めていた団体です。


その時の寄付金6000万円近くが使途不明になっているという指摘が「ムーブ!」というTV番組で取り上げられ問題となったのが、この「アークエンジェル」です。

http://ameblo.jp/sukinakoto/entry-10020832832.html


ホームページを見ると分かりますが、「ムーブ!」が誤報であるというようなことが現在も書かれています。

http://ark-angels.jp/associate06-30.html


その「ムーブ!」は、この滋賀県高島市今津町酒波の問題の放送を行いました。

第二回住民説明会の様子です。

↓その様子ねこへび

住民との対立1

住民との対立2


シェルター予定地である酒波地区は、1軒で飼える犬は2匹まで」と決まっています。

その指摘を住民より受けたAAの林俊彦代表は、このように答えました。


「法律以外のものについては、守るべき筋合いのものではないと考えます。」


都島区のAA本部に住民のうちの1名が視察に行かれたようですが、その時に感じたことを質問されていました。


「犬は鳴いているし、毛もやっぱり飛散してましたし。あの、こっちではまぁ、そういうことは絶対ないという言い方をしておられましたが…」


これに対してAAの林代表は、このように回答をしていました。


「犬は朝から晩まで鳴きません。そして裏のほうから二重扉になっているから、皮毛が飛び出ることはありません。」


安心して良いということでしょう。

その後、都島本部の近隣の住人へのインタビューがされていたのですが、衛生管理や騒音への不安を口にしている映像が流れていました。


酒波の建築物は、都島の本部とは別のシステムなのでしょうか?

林社長はこのように説明します。


「都島の事務所でも、充分に管理しています。それはあなたの感じ方だけです。」


都島本部に同じく酒波のシェルターに騒音や汚染などの問題はないという説明です。都島本部の近隣住民の声とは差があるように感じます。


そしてこの説明会の最後にAAの林代表は、このように住民に伝えました。


「え~、日本国憲法二十二条 居住、移転、職業の選択の自由によって保障されている基本的人権を、え~、行使するだけです。」


日本国憲法第二十二条  

何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。

2  何人も、外国に移住し、又は国籍を離脱する自由を侵されない。


この基本的人権を主張することは問題はないように思えますが、近隣住民との関係を無視して同じ地区に住むことが可能なのでしょうか?


日本国憲法二十二条の中に「公共の福祉」という言葉がありますが、これは私たちの頭に浮かぶ「福祉施設」などの「福祉」を表しているのでは無く、「人権の衝突を調整する為の実質的な公平」ということになります。


ですので法律上は、この滋賀県高島市今津町酒波の不動産を購入している事実もあり、法的には林代表の発言には間違っている部分はありません。


しかし、都会とは異なり水道水を地下から利用する場所では、林代表のおっしゃる「地下に糞尿を廃棄する」という方法などが問題ではないか、という指摘が出ているのです。


生活水や廃棄物の問題など「人が生きる」環境に、悪い影響を与える可能性があることなどが、住民の方は不安なのです。


林代表の権利の主張は当然なのですが、私はこの住民の方の問題こそ今回の問題の本質であると考えます。


行き場の無いペットの犬を救う行為が悪いと住民は言っているわけではなく、数十頭という多くの犬を管理するシステムが、生活に問題がないよう構築されているかが疑問なのでしょう。


これについては、多くの犬を連れていくシェルターの管理側サイドは、理解して頂くまで説明すべきであると思います。


現在、行き場の無い犬達がどのように管理されているのか不安ではあります。

しかし、住民は同じような不安を現在抱えて暮らしています。


ペットを飼われている方は、近隣への迷惑などを気にしながら飼います。

マンションなどでは現在でも飼育禁止の棟などもあります。


この様な世の中の流れは関係ないかのような今回のAAの行動には、疑問を抱くのが当然と言えるのではないでしょうか?


マナーや常識という「法律」とは無関係に見えることが大切な場合も、私はあると思っています。


犬の命も大切ですが、住民の生活を守って下さい



皮膚病の犬60匹飼育計画、住民ら座り込み阻止…滋賀

滋賀県高島市今津町酒波で、大阪市の動物愛護団体「アーク・エンジェルズ」(林俊彦代表)が、伝染性の皮膚病に感染した犬約60匹の飼育を計画し、6日午前、一部をワゴン車2台で飼育施設に搬入しようとした。

 これに対し、環境悪化などを理由に飼育に反対している住民約200人が、座り込んでバリケードを築いて阻止する騒ぎがあった。海東英和市長も加わり、警察官約40人が警戒する中、約8時間にわたって両者のにらみ合いが続いた後、車は引き返した。

 同団体は、疥癬(かいせん)病にかかった犬を飼育施設で育てようと計画。周辺住民らは「病気感染や鳴き声、においが心配」「ふん尿の処理で地下水に影響が出る」と反発し、両者は9月下旬から2回会合を開いたが、合意には至らなかった。

 同団体から40匹を搬入するとの通告を受け、同日午前1時ごろ、施設近くで監視していた住民らが、林代表らの乗った車を見つけ、座り込みを始めた。

 アーク・エンジェルズは、広島市の「ひろしまドッグぱーく」(閉園)で大量の犬が衰弱した問題で救援活動を展開、全国から支援金を集めた。しかし、「使途が不透明」として、支援金を寄付した19人が返還を求める訴訟を大阪地裁に起こしている。 (2007年10月6日23時20分 読売新聞)


↓第一回説明会の様子ねこへび

9月18日 1

9月18日 2